<参考>学校給食実施の経過

年 号港区学校給食のあゆみ食 の 情 報
昭和二一 ○ 一二月連合軍司令部から給食物資が放出され、白金、氷川、檜町三小学校がミルク給食開始。○ いも、味そ配給
○ 成人一人あたり一日のカロリー摂取量一、二〇〇(必要量の半分)
二二 ○ 一月、桜川小学校外一一校が給食開始(週四回)、脱脂粉乳や味噌汁だけの給食で食糧不足から児童を救済する補食給食のみであった。○ 学校給食記念日を設定する。
二三 ○ 一一月港区教育部が発足、教育課初等教育係が給食事務開始。○ 主婦連結成、ミキサー登場
○ 種なし西瓜の栽培に成功
○ サツマイモ自由販売となる。
○ 台湾バナナ、戦後初輸入。
○ バヤリースオレンジジュース発売。
二四 
二五 ○ 四月都学校給食会が、主としてパン、ミルクの供食開始。
○ 七月桜田小学校外七校が完全給食(週五回)実施。パン、脱脂粉乳、おかずの型態であり、パンは原料小麦粉一〇〇gの大きさでカロリーを充足させた。
○ ヤクルト登場、戦後発のカルピス登場。
○ ポテトチップ製造発売。
○ 味そ・しよう油自由販売。
二六 ○ 日本生活協用組合連合会結成。
○ 民営の米屋が復活。
二七 ○ 一一月港区教育委員会が発足、学事係にて学校給食事務を行う。
○ 逐次完全給食が実施された。
○ 魚肉ソーセージ生産開始。
○ 砂糖の統制の撤廃。
○ 供出が済んだ残りの米、自由販売となる。
○ 放射能マグロが問題となる。
○ 給食費がかかるので、多くの学校で給食が中止される。
昭和二八 
二九 ○ マーガリン売り出す。
三〇 ○ 森永粉ミルク中毒事件発生。
三一 ○ 自動電気炊飯器登場。
三二 ○ 一月高輪台小において、PTA寄附によるパン焼き釜を設置、校内給食パン工場を開始。
三三 ○ インスタントラーメン誕生。
○ 西洋野菜の需要ふえる。
三四 ○ 六月一二日、インドネシア共和国のスカルノ大統領が麻布小の給食状況を参観した。○ 森永が日本で初めてインスタントコーヒーの製造販売を開始。
三五 ○ 日本酒の公定価格廃止される。
○ コカコーラ輸入自由化される。
三六 三六、三、一一東京都給食コンクール一位に入賞(都体育館にて)
三七 
三八 ○ 一一月三〇日高輪台小パン焼釜、区に移管される。
○ 一一月区内中学校の体位向上をはかるため、中学校におけるミルク給食推進のため、芝小学校給食室施設設備を教育長外教委職員、中学校長一二名給食主任一二名及び中学校PTA会長外二三名が視察し、ミルク試飲会を開催し、成長期に必要な良質たん白質カルシウム、ビタミンB2が豊富に含まれていることを強調し、ミルクに対する理解を深めた。
○ コーンフレーク日本上陸。
○ インスタントプリン登場。
○ 果実酒の自家製造が自由となる。
○脱脂粉乳によるミルク給食是非論争がおこる。
三九 ○ 三~四月、港南、高陵、赤坂、高松、朝日、芝浜、港、北芝、三河台、愛宕、城南、青山各中学校の順にミルク給食開始。
○ 学校栄養職員設置費の補助制度が設けられ、区内五校に栄養職員が配置された。
○ ビール、洋酒類が二五年ぶり自由価格となる。
○ 二ドア冷凍冷蔵庫、家庭用電子レンジ発売。
○ 厚生省、殺菌剤としてA・F2を許可。
四〇 ○ 五月、芝浜中学校が完全給食実施校として第一歩をふみ出す。○ 給食配膳車 赤羽小
四一 ○ 一月港南、三月青山、一二月港、各中学校完全給食実施。
○ 四月港区学校給食協議会を設置し、学校給食に関する研究調査をすることになる。
○ 区内の児童生徒が同じ献立による食事を摂ることにより給食に対する共通の理解を深め、また給食費も統一、更に共同献立を開始した。
四二 ○ 三月三河台中学校完全給食実施。
四三 ○ 三月城南中学校完全給食実施。○ 冷凍ライス登場。
四四 ○ 九月御成門中学校完全給食実施。○ 牛乳のPCBによる汚染が問題化する。
四五 ○ 九月高陵中学校完全給食実施。○ 家庭用ガス湯沸器急激に普及する。
○ 自動販売器氾濫(一〇〇万台突破 半数は東京)
○ カドミウムによる汚染米が問題化する。
四六 ○ 五月赤坂中学校完全給食実施。
○ 七月一五日高輪台小パン焼釜新たに買替え。
○ マクドナルドハンバーガー上陸する。
○ グレープフルーツ自由化される。
四七 ○ 九月朝日中学校が完全給食実施、これで区立小中学校全校実施となる。
四九 ○ 九月~五〇年三月学校給食用牛乳が年度途中で一本当り四円五三銭値上がりしたため、年度内の給食費の中で処理が困難となり、港区生活安定緊急対策事業の一環として、牛乳一本二〇〇cc当り、四円五三銭と補助保護者負担額一六円三七銭、都補助金三円、畜産振興事業用補助金五円八〇銭、計二九円七〇銭となる。
五〇 ○ 給食調理業務職員の労働安全の確保と健康障害防止を目的として「東京都港区立学校給食事業安全管理者等設置規則」が施行(一〇月一日施行)委員会設置○ 冷凍ごはん月五〇万食を販売(大部分は学校給食用)する。
五一 ○ 三月学校給食に理解を深めるため、栄養職員全員による「港区における児童・生徒の学校給食と家庭への食事の状況を考える」をテーマに、二年間にわたり、調査研究をし集計、日本栄養改善学会に研究発表した。○ 学校給食会で輸入牛肉を取扱う。
五二 
五三 ○ 四月栄養所要量の新標準による給食を実施「学校給食共同献立表」を「学校給食標準献立表」に給食協議結果を基に改め、内容の充実を図る。○ 自然食品、無添加食品が注目を集める。
○ 持ち帰り弁当店が登場する。
五四 ○ LL牛乳(ロングライフミルク)出回る。
○ キュウイフルーツ家庭へ進出。
○ 日本型食生活の論議さかんとなり、見直される。
○ 朝食重要視される。
○ 食事の洋風化に伴ない乳がん増える。
五五 ○ 二月学校における合成洗剤使用状況の調査。
○ 三月有リン洗剤の購入の禁止。
○ 四月学務課に新しく保健給食係が設けられ、学校保健.学校給食事務を係長以下四名が担当となる。
○ 中華野菜大衆化する。
五六 ○ 一一月「港区学校給食改善協議会設置される(五六、一一、二七 五七、三、三一) 五六発教学第六九四号
昭和五七 ○ 三月三一日第一回改善協議会報告が提出される。
○ 七月「港区学校給食改善協議会」設置(五七、七、一〇 五八、三、三一) 五七港教学第三七四号
○ 八月食品、食器の安全衛生講習会(啓もうを目的)パネルデスカッション「石けん洗浄の実際」(東町小にて)
○ 九月「パンの改善、並びにおかずとの関わりにおける米飯検討委員会」設置(昭和五六年度港区学校給食改善協議会の提言に伴う)
五八 ○ 三月三一日第二回(五六年度改善協議会報告に引き続く)報告が提出される。
○ 三月「パンの改善並びにおかずとの関わりにおける米飯検討委員会」報告が出る。食事内容の向上と、米飯給食の必要性を確認。
○ 七月「学校給食標準献立委員会」設置~目的一「学校給食標準献立表」の作成者の明確化二給食指導、調理作業の意見聴取、三各学校の主体性、自発的創意が生かされる標準献立を作成する。
五九 ○ 三月米飯給食月一回の試行として開始(桜川、芝、南海、青山各小学校)学校給食会精米使用、学級単位を基本として、丸型ガス炊飯器により実施。
○ 三月米飯給食月一回の試行開始(青山小)。
○ 四月、米飯給食試行校追加(港南、青南小、港、朝日中)
○ 五月学校給食用木製はし溶出物の衛生試験実施。(素材・ビリアン)
○ 八月米飯給食試行における使用米の臭素定量試験実施。
○ 一一月米飯給食試行校追加(桜、鞆絵、飯倉、赤坂各小)
○ 一二月米飯給食試行校追加(高陵中)
○ 四月臭素米論争おこる。
六〇 ○ 五月給食調理の「作業標準作成のための学校給食調理場の職場調査」実施(学校給食事業安全衛生委員会の議を経)
○ 五月米飯給食試行校追加 芝浦、氷川(小)、青山(中)。
○ 六月「学校給食を考える」を教育委員会会報(ひろば)にシリーズで登載する。
○ 七月二二日米飯給食試行校の交流会開催(高輪支所集会室)。
○ 一一月米飯給食試行校追加 笄、神明(小)、赤坂、城南(中)。
○ 自動販売機前に毒入り清涼飲料缶放置される。
○ 厚生省食生活の指針を発表する。バランスのよい食事(一日三〇品目食べる)
六一 ○ 一月米飯給食試行校追加(麻布小)
○ 二月米飯給食試行校追加(芝浜中)
○ 七月郷土の技術を活用し、「木製食器」東北地方に広がる。
昭和六一 ○ 七月〝石けんの安全性について〟労働安全衛生研究会開く。
○ 一〇月米飯給食試行校追加 竹芝、東町、白金、赤羽(小)、御成門(中)。
○ 一〇月竹芝小学校にて新たな食器の整備 一強化ガラス製(コレール)の小深皿、小、中ボール、又先割スプーンを廃止し、スプーン、フォーク導入、はし(ミズメ低学年一八cm、高学年二〇cm)常備する。
 ※ 従来ビリアンによる一八cmのみであった。
○ 一〇月新たな改修校に調理作業の労働安全の確保等を目的として勤務中の休息時間の適切な条件整備としてREST ROOM設置する。
六二 ○ 二月常備食器の拡大及び変更を行う。
 一先割れスプーンを六二年度中で段階的に廃止、スプーン、フォークを常備する。
 二はしの材質を現行のビリアン(木製)からミズメ(木製)にかえ、小学校の高学年については二〇cm(現行一八cm)とする。
 三どんぶりについて神明、青山各小、赤坂中。
 四鞆絵小学校の主菜用皿に強化ガラス製(コレール)の採用。
○ 発がん物質として、アスベスト(石綿)の健康被害が社会問題化する。
○ 食事内容の充実として郷土料理、キャフェテリヤ方式の給食検討。
○ 四月学校給食栄養摂取の標準を改訂する。
○ 六月米飯給食実施回数を段階的に拡大、南海、青山、桜川、芝各小の先実施校から順次月二回、週一回に増加。
○ 九月自校献立作成にむけ学校給食献立作成方法の改善。
○ 一〇月米飯給食試行校追加 御田、神応、南山各小。
○ 一一月米飯給食試行校追加 高松中。
六三 ○ 一月港南中改築、完全給食再開。学校給食作業標準作成委員会発足
○ 三月米飯給食試行校追加、港南中。

(港区給食研究部資料)