麻布區教育會臨海團設置願
一、目的
　1、決戰下兒童心身ノ鍛練一層緊要ナルノ時夏期鍛練日ヲ最モ有效適切ニ利用センガ爲ニ本件施設ヲ企畫ス
　2、教育會ニ於テ臨海學園建設敷地決定ノ爲メ實地ニ行ハシムル必要アリ
二、主催者　　麻布區教育會
三、參加學校　八校(初等科七校、高等科一校)
四、場所　　　熱海市多賀區女子健康寮　曹洞宗景徳院
五、期間　　　前期自七月二十三日　　後期自八月　二日
　　　　　　　　　至八月　　一日　　　　至八月十一日
六、參加人員　男兒四〇名　女兒四〇名
七、職員　　　笄國民學校長　　富井宗雄
　　　　　　　麻布國民學校長　笠倉賢助
八、指導員　　外教頭二名　指導六名
九、行事豫定　學科復習、水泳、體操、見學
一〇、會費　　貮拾五圓(會員貮拾參圓)
一一、實施細目　別紙添付
　右之通リ實施可仕候條御許可相成度此段及御願候也
　　昭和十八年七月　日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　麻布區教育會臨海團
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　委員長　富　井　宗　雄
　東京都麻布區長　赤羽　幾一殿
　
　　　臨海團補助金請求書
一金六百圓也
　　　昭和十八年度麻布區教育會
　　　夏期施設伊豆多賀臨海團
　　　兒童鍊成費補助金
　右請求候也
　　昭和十八年七月二十一日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　麻布區教育會伊豆多賀臨海團
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　代表者　富　井　宗　雄
　右領收候也
　　昭和十八年七月　日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　右　富　井　宗　雄
　東京都麻布區教育會長殿
　
　　　　麻布區教育會伊豆多賀臨海團員募集
一、目的　1、戰時下ノ心身ノ鍊成
　　　　　2、學園建設地決定ノ爲
二、場所　伊豆多賀(伊東線……熱海驛ヨリ二ツ目)
三、路順　東京驛(新橋驛又ハ品川驛ニテモ可ナリ)
　　　　　伊豆多賀下車……宿舍マデ徒歩十五分乃至二十分
四、宿舍　1、曹洞宗景徳院本堂(男兒六〇名)
　　　　　2、女子健康寮(女兒二五名)
五、期間及ビ參加學校　前期　自七月二十三日(金)｝麻布・飯倉・本村・
　　　　　　　　　　　　　　至八月　　一日(日)　麻布中央
　　　　　　　　　　　後期　自八月　二日(月)｝南山・三河臺・笄・東町
　　　　　　　　　　　　　　至八月十一日(水)
六、職員
　　　　　　　委員　　笄國民學校長　　富井宗雄
　　　　〃　　麻布國民學校長　笠倉賢助
　　　　〃　　笄國民學校教頭　森田憲一
七、行事豫定　學科ノ復習・水泳・體操・熱海、伊東ノ見學
八、會費　　　金貮拾參圓
九、申込期日　七月十九日朝迄ニ會費ヲ添ヘテ其ノ學校ヘ御申込下サイ
十、御願
　　　1、目下小田原以西ハ團體乗車ガ出來マセンノデ保護者ニ於テ御子樣ヲ現場マデオツレヲ願ヒマス。
　　　2、乗車劵ハ制限ヲウケテ居リマスノデ出發ノ朝(四時半カラ販賣)各自ソノ驛デオ早クオ求メ下サイ
　　　3、歸京ノ切符ハ教育會デ求メマス
　　　4、御晝食ハ御持參下サイ
　　　5、携帯品　敷布、毛布、米三升、砂糖三十五匁
　　　6、參加者打合會　七月二十一日午前八時　笄國民學校デ開キマス。
…………………切………………取………………線……………………
　　　　　　　　　　　申　　　込　　　書

　右伊豆多賀臨海學園に加入致させますからよろしく御願ひ申します。
　昭和十八年七月　日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　右　保護者　　　　　　　　　　　　印
麻布區教育會伊豆多賀臨海學園御中
　

(麻布区教育会資料　昭一八)