学校と家庭の教育上の協力




学校でくふうしたこと家庭に期待すること
1自習の時間を特設する1自習の時間特設による効果を期待する
  1日に7校時授業ができる新時程を設定し1週38校時中に自習の時間(月~金1校時)をとり入れた学校経営とする ・自習時間の意義を明らかにし、これをめぐって、学校教育と家庭教育の持ち場の理解を深める。
 ・自習はよい授業から生まれ、よい授業に生かされるという考え方にたち、学習の準備または学習のたしかめを個人またはグループで計画して行なう ・宿題を漸次子ども自身の計画の学習にきりかえていくようにする
 ・これは学校が家庭宿題に逃げこんだり、甘えたりしない体制の確立を図ろうとするものである。 ・登校時定期的に本日の自習の計画の有無を調べる
2学習環境を整備活用し、開放までひろめる2授業参観日、父親日曜参観日 親子教室について
  担当者はそれぞれの室経営を特定の児童の部活動をとり入れて行ない、学校における当該教科等学級では常時解散されて教材を活用し、物環境との関連と知識を創造する授業の充実、自習の展開を図る ・月2回の授業参観日に学年別に校長をまじえた懇談をする。父親日曜参観日を設定するなどにより学校・教育と家庭教育の具体的あり方についての理解を図る
   ・学習環境の開放による親子教室の開催を試み学校教育の実践的理解を図る
3第6学年の学習指導のあり方を検討する3家庭が学校によせる信頼度を調査する
私立国立中学に進学の希望者があるなしにかかわらず、小学校6か年のまとめ、知識の定着を図り、折角勉強して公立中学へ進学する考え方が教師、家庭、子どもの中にうち出されるようにする ・毎年定期的に塾進学教室にかよい、家庭教師をつけている実態を調査し、その動向を第6学年の学習指導のあり方、あるいは自習とあわせ明らかにする
・入試のための補習授業は従来どおりしない
 1週38校時の学級経営を充実する
 年間指導計画を実際に即するよう再編成する
 4月~12月 教科等指導
 1月~2月 進学教室のまとめ方のよさをとり入れた復習
 3月    卒業を記念する諸活動




(行





格)
1集団経営を重視する1家庭生活社会生活について
児童会活動を活発にし、行事の特色的経営をするようにする。集団における個の目覚が高まることを期待する
2生活指導に関する目標設計をし実践を強化する2生活指導に関する目標設計について
生活指導目標、保健指導目標、給食指導目標、安全教育の計画それに学級活動道徳の指導などを統一的に設定し強力に実践をすすめる家庭における指導の分担を明らかにし、その徹底を期待する。
3生活時程を刷新する〈昭和40年度より実施〉3学校における新時程に即する協力について、はやね、はやおき、朝食をたべて登校するなど家庭生活時程を改善する。
夏期8.15 冬季8.30始業とし1日を10校時にわけ中休み給食時放課後等の指導についても目標設計との関連で  に明示し指導対象とする。
4教育相談定例日を設置する4問題のある児童にかぎらず普通児について保護者によびかけ関心を高めるようにする。
なお校長も相談に応ずるようにする。




1内臓機能の促進を図る1内臓機能の促進について
脈診による診断等生殖医学的観点を導入して機能の促進を図る  該当児童について家庭治療をすすめる
2従来の経常経営の充実を図る2従来の経営に協力する
健康カード疾病者の帰宅時連絡票健康カードによる異常疾病の徹底を図る
健康相談 日常朝の観察その他


1PTA活動の促進1PTA活動の促進
・PTA費について学校後援費を0としPTA本来の活動をすすめる。PTA本来の活動を活発にし母親がお互いの集団の力で育てあい育った母親が子どもの指導にあたるようにする。
・常任委で学校と家庭教育のあり方について毎回の継続話題とする。常注意による。PTAへの浸透を図る
  
2幼稚園の併設を図り性格形成2ヶ年の教育を行なう。

(東町小学校『学校要覧』 昭和43)


 
【付記】41年度の教育目標達成のため、児童の一般的傾向を分析し学習指導、生活指導、身体の健康、その他に分け、学校で工夫したことについて上記のように家庭にも期待したものである。