年度 | 港区内在住生徒の受験できる都立普通科高校 | 都 立 高 校 入 試 制 度 の 変 遷 | 日本の教育制度の変化 |
昭和22 | 教育基本法公布、国民学校令・中等学校令・師範学校令・大学令等廃止 学校教育法施行 文部省学習指導要領一般編発表 | ||
23 | 昭和23・2・4文部省通達が出され、それに従つて「昭和23年度東京都内公立新制高等学校入学選抜要綱」が出される。 入学志願者が公募定員を超える時は、新制中学校からの報告書に基づいて選抜する。新制高等学校は、選抜のための検査を行わない。 報告書に記載される内容 * 知能検査の結果(実施した適当なものがあれば) * 学力検査の結果(アチーブメントテスト) * 教科学習成績 * 個人的、社会的の性格・態度の発達記録 * 職業的見地よりの性格・態度の発達と職業の適性の記録 * 身体の発達記録 アチーブメントテストは都道府県ごとに新制高校への入学者全員に対して行う。(国語・社会・数学・理科) | ||
24 | 第一学区(千代田・港・品川・大田)の高校 第一新制高校(日比谷)・九段新制高校(九段) 第六女子新制高校(三田)・城南新制高校(城南) 赤坂女子新制高校(赤坂)・大崎新制高校(大崎) 第八女子新制高校(八潮) 雪谷新制高校(雪谷)・第八新制高校(小山台) 大森新制高校(大森)・今川新制高校(一橋) 職業高校については、東京都全域に受験可能 | ※10学区制を施行 昭和24・3・5「東京都公立高等学校通学区域に関する規則」が出され、男女共学が一部の学校で実施される | |
25 | 一橋高校・日比谷高校・九段高校・三田高校・城南高校・赤坂高校・大崎高校・八潮高校・小山台高校・雪谷高校・大森高校・大田高校 | 国・社・数・理による統一入学試験制度完全実施(公立中学校が会場) 高校名が改称され、男女共学完全実施 大田高校創設 | |
26 | 〃 | 国語・社会・数学・理科・音楽・図工・職業家庭・保健体育の8科目による統一入学試験制度開始 | 文部省学習指導要領一般編改訂 |
27 | 〃 | 各学区ごとに合同審査委員会が設置され、入学候補者を選抜する合同選抜制度が確立 | |
28 | 〃 ・田園調布 | 通学区域内の高校に志願順位をつけられるようになる 大田高校を田園調布高校に改称 | |
29 | 〃 | 志望先都立高校が入学試験会場となる 学力検査、採点業務とも高校側に移行される | |
31 | 〃 | 英語入試教科となる 都立高校進学希望者を対象とした入学試験となる 受験者の入試得点を各中学校へ通知するようになる | |
33 | 〃 | 総合選抜制度が始まる(第二志望を取るようになる) | 文部省が小中学校の新学習指導要領を告示 |
35 | 〃 | 小中学校の児童・生徒指導要録改訂 | |
37 | 〃 | 5年制の高等専門学校創設 (東京工業高等専門学校、航空工業高等専門学校) | |
38 | 〃 ・南 | 南高校創設 | |
40 | 〃 | 全寮制の秋川高校創設 | |
42 | 11群(日比谷、九段、三田) 12群(城南、八潮、赤坂) 13群(雪谷、大崎、南) 14群(小山台、田園調布) 15群(大森、羽田) 91群(一橋・忍岡) | 学校群制度による入試 全日制普通科の都立高校は33群の学校群に分ける 国語・数学・英語3教科受験 出身中学校からの調査書と学力検査 羽田高校創設 | |
44 | 〃 | 文部省が小中学校の新学習指導要領を告示 | |
52 | 〃 | 文部省が小中学校の新学習指導要領を告示 | |
53 | 〃 ・蒲田 | 蒲田高校創設 | |
55 | 〃 | 小中学校の児童・生徒指導要録改訂 | |
56 | 〃 ・大森東 | 大森東高校創設 | |
57 | 11グループ(一橋・日比谷・三田・九段・城南・赤坂) 12グループ(大崎・八潮・小山台・雪谷・大森・田園調布・南・羽田・蒲田・大森東) | グループ合同選抜制度始まる 国・数・社・理・英の5教科受験 推薦入試制度始まる(工業・水産・家庭科において) | |
平成元 | 〃 | 国際高校創設 | 文部省が小中学校の新学習指導要領を告示 |
※2学区(新宿区、渋谷区、目黒区、世田谷区) 3学区(中野区、杉並区、練馬区) 4学区(文京区、豊島区、板橋区、北区) |
5学区(中央区、台東区、荒川区、足立区) 6学区(墨田区、江東区、葛飾区、江戸川区) 7学区(南多摩郡、八王子市) |
8学区(北多摩郡、立川市、武蔵野市) 9学区(西多摩郡) 10学区(大島、三宅、八丈各支庁管轄区域) |
(『東京都教育史稿(戦後学校教育編)』、『都立学校沿革(平成2)』)
【付記】平成期に入り、二年度には羽田高校が外国語・情報・理数・美術のコースをもつコース制の高校へ移行。平成三年度には赤坂高校が商業科と情報処理科をもつ商業高校へ移行。平成四年度には九段高校が語学・人文・自然科学のコースをもつコース制高校へ。平成五年度には南高校が国際文化・保健体育・生活科学のコースをもつコース制高校へ移行した。さらに、平成六年度には普通科の高校入試も単独選抜制度への移行をみた。平成七年度には工業科の高校などに続き、普通科・商業科高校の入試に於ても推せん入学制度の導入がなされた。