一、 目的
港区立学校における国際理解教育の推進、及び英語教育の向上に寄与するとともに、港区教育委員会、及
び港区立学校が行う国際交流事業等を援助する。
二、勤務内容
(1) 中学校英語科の学習において、生徒の英語能力を高めるため、英語担当教師の指導を援助する。
(2) 中学校英語科の学習で使用するLL教材等の作成を援助する。
(3) 小学校・中学校におけるクラブ活動の指導を援助する。
(4) 姉妹校交流活動及び青少年赤十字活動等における翻訳等を行う。
(5) 教育センターの外国文献等の翻訳を行う。
(6) 教員を対象とする研修の指導に当たる。
(7) 教育委員会が必要と認めた活動に当たる。
三、勤務場所
港区立小・中学校及び教育センター
四、勤務時間
原則として、午前中三時間以内、午後二時間以内とする。
五、配当時間
中学校…年間(七時間)×(全学級数)
小学校…週一回二時間程度
上記の数字は各学校のおおよその配当時間数であり、学校の事情に応じて教育委員会との合意により時間
数の増減は調整するものとする。
なお、中学校においては、全配当時間内でそれぞれの学年の実態に応じて、学年ごとの指導時間数の配分を考慮する。
六、勤務処理
別途に定める。
七、派遣調整委員会
派遣事業の円滑な推進を図るために、調整委員会をおく。調整委員会の設置については、別途に定める。
八、その他
(1) 受け入れについて
ア 受入校の校長は、担当教諭を決め外国人英語指導者との連絡を円滑に図れるようにする。
・授業における指導計画を用意し、指導の役割を明確にする。
・クラブ活動における指導計画を用意し、指導の役割を明確にする。
イ 外国人英語指導者の靴いれ、控え場所等の配慮をする。
ウ 昼食は自弁とする。ただし、給食を希望した場合には、給食費に該当する金額を徴収する。
(2) 必要に応じて港区外国人英語指導者受入担当者連絡会を開催する。
(3) 外国人英語指導者派遣に関する事務は、港区教育委員会指導室及び外国人英語指導者派遣調整委員会が行う。
(港区外国人英語指導者派遣調整委員会資料 平四)
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平成五年度外国人英語指導報告及び実践記録
三河台中学校
指導日程及び内容 |
回 数 | 日程・内容 | |
一回 プリント No.1 | 五月二七日(木) デボラ・ソーレイ A・M・九・三〇~一一・三〇 | |
二学年二学級 三学年三学級 | 中間テストのリスニング問題をAETと共に各教室をまわり、生きた英語によるテストを実施する。 | |
二回 プリント No.2 | 六月二九日(火) デボラ・ソーレイ A・M・九・三〇~一二・三〇 P・M・一・一五~三・一五 | |
二学年二学級 三学年二学級 | オーストラリアについてのAETの話を聴く自己紹介と友人紹介のスピーチを生徒に発表させAETが質問コメントをする。 | |
三回 プリント No.3 | 七月一三日(火) デボラ・ソーレイ A・M・九・三〇~一二・三〇 P・M・一・一五~三・一五 | |
二学年二学級――教科書StoryTime.1の読解と質問 三学年二学級――教科書ListeningTime.1の実施 教科書StoryTime.1の読解と質問 | ||
四回 | 九月二一日(火) ギゼリンデ志賀 A・M・九・三〇~一二・三〇 P・M・一・一五~三・一五 | |
二学年二学級 三学年二学級 | 初対面のAETの国ドイツについて文化教育の話を聴き質問 | |
五回 プリント No.4 | 一〇月一九日(火) ギゼリンデ志賀 A・M・九・三〇~一二・三〇 P・M・一・一五~三・一五 | |
二学年二学級――ユーモアストーリイのグループによる読解及びAETの質問 三学年三学級――チャップリン独裁者の長文読解及びAETの質問 | ||
六回 プリント No.5 | 一一月一六日(火) ギゼリンデ志賀 A・M・九・三〇~一二・三〇 P・M・一・一五~三・一五 | |
二学年二学級――教科書Fun Time4 英作文を生徒に発表させ、AETのコメントを受ける。 三学年二学級――教科書Story Time2の読解と質問 | ||
七回 プリント No.6 | 一一月三〇日(火) レジナ加藤 A・M・九・三〇~一二・三〇 | |
二学年二学級 三学年三学級 | 期末テストのリスニング問題をAETと共に各教室をまわり、生きた英語で実施する。 | |
八回 プリント No.7 | 一二月二一日(火) ギゼリンデ志賀 A・M・九・三〇~一二・三〇 P・M・一・一五~三・一五 | |
二学年二学級 三学年三学級 | AETの国ドイツのクリスマスの風習について話を聴く。クリスマスソングを英語で歌う。 | |
九回 プリント No.8 | 一月一八日(火) ルイズクリフトン A・M・九・三〇~一二・三〇 P・M・一・二〇~三・二〇 | |
二学年二学級 三学年三学級 | AETの国オーストラリアについて話を聴く 初対面の紹介をふくめて。 生徒の短いスピーチとAETにインタビューする。 | |
十回 | 二月一五日(火) レジナ加藤 A・M・九・三〇~一二・三〇 P・M・一・二〇~三・二〇 | |
二学年二学級――教科書Story Time2の読解と質問 三学年三学級――教科書Lesson9の読解及びディベートの方法について話を聴く。 |
2 外国人英語指導者を生かした例及び今後の計画
・本校では学級数も少ないので、年間に四回のAETによるリスニングテストを実施することができる。生き
た英語を聴きとることによって生徒の英語力を高めることができたとおもわれる。
・年間で十回というのでは、回数が少ないので継続的に指導計画を立てることは難しく、特別の授業という
印象を生徒に与えている。今後は規則的にAETの来校を計画し、年間を通した教材を使用できる、生徒にとっ
ても英語教師にも特別の授業ではなく日常化した慣れ親しめる授業を実践したいと考えている。
平成五年度外国人英語指導者名簿(平成六年三月一日現在) |
名 前 | 性別 | 国 籍 | ||
一 | ギーゼリンデ・志賀 | Gieselinde Shiga | 女 | ドイツ |
二 | ジョン・マクモロー | John Mcmorrow | 男 | アメリカ |
三 | クリスティーナ・杉田 | Kristina Sugita | 女 | アメリカ |
四 | ルイーズ・クリフトン | Louise Clifton | 女 | オーストラリア |
五 | マリオ・リンドフェルト | Marjo Lindfelt | 女 | フィンランド |
六 | マーク・トランポールド | Mark Trumpold | 男 | オーストラリア |
七 | ニール・ジュリアン | Niel Jullian | 男 | オーストラリア |
八 | ショウナ・ソーディ | Shona Thodey | 女 | ニュージーランド |
九 | スティーブン・プロパー | Stephen Propper | 男 | アメリカ |
一〇 |
(『区外国人英語指導者に関する指導資料』平成四・五) |