学園は、区立小学校に在籍している三年生以上で、肥満・偏食・病弱・喘息(軽度)の症状を持ち、教育上及び生活指導上、特別な配慮を必要とする児童を対象としている。
入園期間は一年間としているが、継続入園及び中途入園も事情により認めている。平成七年度の在園期間は次のとおりである。
第一学期 四月十一日~七月十八日
第二学期 九月四日~十二月二十一日
第三学期 一月九日~三月十五日
また、年二回、中間帰京として、一学期及び二学期の半ばに自宅へ帰り、原籍校及び家庭での生活を数日間過す。また、学期始め及び学期末への復帰がスムーズに行われるよう、原籍校と連携をとっている。
二 学園における教育・生活指導の方針
教育方針
・恵まれた自然環境と施設設備を十分に活用し、自主的・自立的な規則正しい生活習慣を身に付けさせる。
一人一人に適した運動と休養によって心身の調和的発達を目指す。
・学園生活全体の中で人権尊重の精神を培うため、あらゆる偏見や差別をなくし望ましい人間関係づくりを
通して、豊かな情操と思いやりの心を育てる。
・一人一人の個性や能力を生かす指導をすることにより、学力を向上させ自ら学ぶことのできる資質や能力
の基礎を育てる。
生活指導の方針
・保健 園医による定期検診をもとに、看護婦を中心に担任教諭、父母が連絡を取り合い、適切な健康指
導を行う。
・寮生活 保母を中心とした監督指導のもとに。児童の自主性を尊重しながら、規律正しい集団生活を行わ
せる。夜間も保母が寮内に勤務し、たえず児童の健康安全管理に注意を払っている。また、三年
生から六年生の児童が混成で各室ごとに班をつくり行事等を実施させる。
・食事 おいしい、バランスのとれた食事とするために専任の栄養士を配置している。
・校外学習 恵まれた自然環境は都会にはない豊富な学習資料となるので、特に校外学習には力を入れてい
る。
・経費 平成七年度の保護者負担の費用は、一ヶ月平均二万五千円程度で、内訳は次のとおりである。
① 賄費 一日 千八十円
(区補助額 一日 三百二十円)
② 諸雑費等 一ヶ月 四千円程度
③ 医療費
なお、賄費については、準・要保護世帯を対象に区条例により、減免の制度を設けている。また、児童の入退園・帰京の交通費については区が負担している。
入園理由別児童数 |
平成七年五月一日現在 |
三年 | 四年 | 五年 | 六年 | 計 | |
喘息 | 〇 | 〇 | 〇 | 一 | 一 |
偏食 | 〇 | 一 | 三 | 一 | 五 |
肥満 | 〇 | 四 | 二 | 三 | 九 |
虚弱 その他 | 〇 | 一 | 一 | 〇 | 二 |
合計 | 〇 | 六 | 六 | 五 | 一七 |
職員数 |
平成七年五月一日現在 |
園長 | 教頭 (副園長) | 教諭 | 事務 (主査) | 看護婦 |
一 | 一 | 五 | 一 | 二 |
栄養士 | 保母 | 調理 | 用務 | 嘱託医 |
一 | 一三 | 七 | 二 | 五 |
施設の概況 |
所在地 | 伊東市八幡野一〇三一番地の二八 |
敷地面積 | 一八、六七三m2 |
建築面積 | 二、六七九m2 |
延床面積 | 五、〇〇四・八二m2 |
構 造 | 鉄筋コンクリート造二階建 |
収容人員 | 七二人 |
施設内容 | 学校棟 …教室(6)・図書室・理科室・図工室・音楽室・職員室 食堂・体育館棟…食堂・厨房・体育館 児童宿舎棟 …べットルーム(8)・プレイルーム(8)・集会室・休養室(2)・浴室(2)・ 事務室(2) 職員宿泊棟 …世帯用(6)・単身者用(20) |
(『港区の教育』平七) |