青山小学校虚弱児童のための学校食

昭和十年六月二十日本日ヨリ學校食(榮養食)供給開始ス之ヨリサキ虚弱兒童ノ爲メ榮養食ヲトラシムル事ノ緊要ナルヲ主唱セラレタル詫摩校醫ニ門脇イチ、庄司つや子訓導衞生婦三戸部安子氏等ト千葉縣木更津市小學校ヲ視察シ更ニ校醫校長庄司訓導三戸部衞生婦山梨縣甲府市ノ數校ヲ視察シテ充分ナル研究調査ヲ行ヒ又父兄會ヲ開キ詫摩校醫、大西文部省衞生官ノ講話ヲ請ヒ充分ナル諒解ヲ求メタリ
  尋常二學年以上ノ虚弱兒童ノ希望者ヲ集メ多數ナルヲ以テ再檢査ヲ行ヒ七十名及職員全員供給スルコトヽセリ兒童一食七錢職員八錢トス(當分ノ内)
昭和十二年一月七日東京府東京市野方東尋常小學校代用教員牧野富東京府東京市青山尋常小學校代用教員ヲ命ズ新設養護學級擔任
昭和十二年一月九日養護學級編制授業開始ス

(青山小学校『沿革誌』)


 
【付記】昭和の初期、身体虚弱児童に対する修学奨励の施策が進み、本区においても本村・神応・氷川尋常小学校等で養護学級が設置された。昭和十年、青山尋常小学校において学校給食(児童のための栄養食)の供給が開始された。なお、昭和十二年養護学級が編制されたことが記録されている。