南海小学校
学級の概況
1 学級の教育目標
◎ 児童一人一人の特性に応じて適切な治療教育を行い、安定した心と自信をもって学校生活や社会生活に
参加できる態度を育てる。
○ 児童一人一人に応じた指導目標・方針を設定し、それを達成するための指導内容・方法を工夫する。
○ 在籍校との連絡を密にしながら指導に当たる。
○ 保護者との面接を重視する。
○ 区教育委員会、教育相談室などと密接な連携を図りながら指導に当たる。
2 学級の現状
昭和四十八年開設以来十一年間氷川小学校に設置されていたつぼみ学級が、昭和五十九年度より南海小学
校に移設開級して今年で九年目になる。通級児童の増加に伴い昭和五十五年度より二学級編制となり現在に
至っている。児童は区内の通常学級に在籍し、週二~三回通級してそれぞれの発達に応じた個別指導や小集
団指導を受けている。通級に際しては、保護者同伴を原則としている。今年度の通級児は、昨年度十四名い
た通級児のうち四名の卒・退級に伴い十名が継続通級となった。今年度は新たに三名の児童が通級している。
3 指導の概要
(1) 個別指導…個々の発達段階や心理状態に応じて週一~二回の指導を行っている。一回の指導時間は三
~四単位時間とし、一単位時間を四十五分としている。指導の内容は児童の状態によって異なるが、遊
びを通しての情緒的な安定や開放を図るための指導や養護・訓練等、広い意味での基礎的な教科指導が
中心となっている。
(2) 小集団指導…今年度は、在籍学級の時間割などから月曜日と木曜日に設定した。来級(八時四十五分
~)、着替え、朝の会、体育、清掃、着替え、遊び、言語、図工または音楽、給食、帰りの会、保護者
との面接という流れで指導を行っている。小集団学習では、対人関係の改善や集団生活での適応力を育
てることを大事なねらいとして取り組んでいる。
(3) その他…指導の効果を上げるために、指導の概要を連絡帳で学級担任や保護者に知らせ共通理解を深
めている。更に年二回の定期的な学校訪問、年一回の親子学級担任連絡会、月一回位発行している「つ
ぼみだより」等により相互の理解を深め、個々の児童の具体的な指導に役立てている。また、必要に応
じての学校訪問や電話での相談も行っている。日頃の指導についてのまとめは、学期末に在籍校と保護
者に知らせるようにしている。
(南海小学校資料 昭五五)