精神薄弱学級の概況

   ひまわり学級
                                    神明小学校
 学級の概況
1、学級の教育目標
 ・明るく元気な子 (じょうぶで元気な子)
 ・がんばる子   (できることは最後までやりぬく子)
 ・仲よく助け合う子(学習遊びが友達と一緒に楽しくできる子)
2、学級の現状
  本年度の児童数は一年四名、二年三名、三年〇名、四年二名、五年一名、六年一名で計十一名。(男子七
 名、女子四名)低学年の多い集団となり、特に、六名が新入・転入児ということで、学級・学校生活のリズ
 ム、ルールを習慣づける事から始めなくてはならず、年度初めは大変であった。
  重度の児童もいるが、全体には軽~中度の児童の多い集団で、学習、生活、集団行動に活気が見られ、学
 級運営はよい雰囲気といえる。児童の障害は多様化しており、多動二名、情緒不安定五名、言語表出障害三
 名、ダウン、緘黙等となっており、児童の個性に合わせた細かい指導が必要である。又、情緒未熟の児童
 は、学校生活全体がムラ気であり、時には登校拒否を訴えたりもするので、情緒の安定をはかるよう苦慮し
 ている。
  家庭状況は、いずれも教育熱心で我が子への期待、担任・学校への要望は大きいので保護者会、個人面談
 以外にも連絡を密にして、相互不信の生じないよう努めている。又、家庭に戻っても、時間を決めて学習す
 る子、公文教室に通う子がおり、体操教室、水泳教室にも半数以上が参加している。健康保持にも熱心で、
 障害児専門の歯科医に多数通っている。
3、指導の概要
 ・全員での一斉学習(生、音、図、体、訓等)とグループ学習(国、算)二本立て基本線は従来通りである。
 ・学習能力の高い子も増えたので、算数・国語の時間を増やした。(計六時間)また、手先訓練の必要な子も
  多いので工作の時間を増やした。(計四時間)
 ・居残りの個別指導は、対象児童が四名だが、内容は教科の補習、訓練作業、手芸と幅広く、かつ児童の興
  味と必要性にあった指導をしている。
 ・今年度は学芸会の年に当たるので、常に、「大勢の前で発表できる」子を意識して、諸学習の中にそうい
  う場面を取りいれている。
 
1
2
3

4
5

 
   若竹学級
                                    本村小学校
 学級の概要
1、学級の教育目標
 ・元気いっぱい がんばろう。
 ・自分でできることは、さいごまでやりぬこう。
 ・きまりを守り、正しいあいさつをしよう。
 ・友だちと なかよくしよう。
2、学級の現状
  児童数 十一名 一年生一名(女子)、二年生一名(女子)、四年生五名(男子三名、女子二名)、
          六年生四名(男子二名、女子二名)
  担任 教諭三名 講師二名 嘱託一名 言語訓練士一名
   児童は、一年生から六年生まで障害も多種多様で、能力的にかなりバラツキがあるため、一斉学習集団
  行動がとりにくい。学級全体は常に明るく活発。児童どうしのぶつかり合いもあるが、互いに相手の気を
  つかい思いやりのある行動がみられる。学習の積み重ねにより少しずつ集団としてまとまってきた。
3、指導の概要
 ・年間指導計画に基づいての指導であるが、毎学期ごとに各児童の生活・学習面での指導の見直しをし、目
  標を立て、指導にあたっている。
 ・基本的生活習慣の確立に重点を置き、衣服の着脱や、給食指導など十分時間をかけて指導をしている。
 ・国語、算数科は、能力別グループ学習。
 ・音楽、図工、体育、道徳、生活科は一斉学習(児童の能力に応じて個別に指導)
 ・養護・訓練、水曜日は歩行訓練。
 ・四校時の生活科、高学年は、鍵盤ハーモニカの練習、礼法指導
 ・毎月一回、「みんなのじかん」(裁量の時間)に、調理実習を行っている。

(時間割表)

 
  あすなろ学級
                                    青山小学校
学級の概要
1、学級の教育目標
 ・思いやりのある子
 ・くふうし、がんばる子
2、学級の現状
  本学級は、昭和六十年開設時より毎年一名ずつ新入生を迎え、四年目の今年度は児童数四名(男子一名、
 女子三名)となった。担任二名と講師二名(十四時間、六時間)で構成される。
 今年度から年齢層が広くなり、家族的な雰囲気のある学級である。
  少人数であるために児童の仲間意識が強く、一人休むとがっかりしてしまい元気がなくなるが、遅刻して
 も登校してくると歓声をあげて迎え入れるなど、毎日友達と一緒にいられるのが非常な喜びとなっている。
 しかし、何分にもそれぞれ異なった個性、能力を持った四人であるので、子どもたちがそれぞれ影響しあっ
 て学んでいくもののほかに、よりよい方向へ伸ばすため、担任間で常に指導方法を検討しながら、児童の自
 立をめざして指導にあたっている。
3、指導の概要
 ・国語・算数の教科は、原則として個別(グループ別)に指導し生活・体育・音楽・図工・道徳は、一斉指導
 を行う。
 ・生活の時間は、朝の会、排泄指導、着がえ指導・リズム運動を行う。朝の会では、出欠・時に応じた担任
  の学級指導の他に、日直の仕事として日にち、曜日、天気、その日の予定等の学習を繰り返し行う。ま
  た、朝の歌として、その季節、行事に合わせた歌を歌う。
 ・四校時の授業は、前半二十分とし、残りの時間は、着替え、給食の準備にあてる。
 ・一~三年生は四校時まで、月曜日のクラブ活動、金曜日の生活は四年生のみ行う。
 ・昨年につづいて、普通学級との交流を行う。四人の児童は週一時間それぞれの学年の体育・音楽の授業に
  参加する。また、運動会、遠足等の学校行事は原則としてそれぞれの学年に参加する。
 ・時間割表に限らず、必要に応じて生活単元として合科的な指導を行う。
時間割表
 時限
 8 : 30全校
朝会
学級
朝会
学年
朝会
体育
朝会
集会
朝会
放送
朝会
18 : 50生活生活生活生活生活音楽
29 : 40算数国語算数国語国語生活
 10 : 25中休み
310 : 45体育図工体育養訓体育生活
411 : 35道徳算数音楽養訓図工 
511 : 55着替・給食の準備
 12 : 20給食

 
   城南中学校 五組
 学級の概況
1、学級の教育目標
 ・心身と体力の増進をはかる。
 ・身辺自立と社会性の確立をはかる。
 ・豊かな心情を育てる。
2、学級の現状
  今年度の生徒数は、一年生五名、二年生二名、三年生七名で、合計十四名である。
  障害の程度や種類は大変多様化し、一人で日常生活のほとんどができる生徒もいるが、反面常に介助を必
  要とする生徒もおり能力の幅が広い。
   したがって、いつも一斉指導というのではなく、授業内容によってはグループ指導や個別指導の機会も
  設定して、生徒の実態の対応している。
3、指導の概要
 ・登校後、体操着に着がえ、マラソンをする。(約一・五キロメートル)
 ・作業学習を中心に授業を展開しており、作業種目としては、刺しゅう・紙すき・園芸・調理・革細工を取
  り上げている。
 ・グループ指導を実施しているのは、刺しゅう・調理・革細工・国語・数学の授業で、個別指導として言語
  訓練をしている。
   また、他の教科等においても、必要に応じて随時、グループ指導や個別指導を実施している。
 ・クラブの時間は、交流学習の一環として全員の生徒がいずれかのクラブに所属し、通常の学級の生徒と共
  に活動している。
 ・左記の時間割の他、生活単元学習等と関連して、特別の時間割を組むことがある。
時間割
時限
1着替え
マラソン
朝の会
音楽着替え
マラソン
朝の会
調理
2美術刺しゅう革細工紙すき刺しゅう革細工音楽
3調

そうじ
着替え
帰りの会
4 
5そうじ
着替え
帰りの会

クラブ そうじ
着替え
帰りの会
6J. Tそうじ
着替え
帰りの会
 そうじ
着替え
帰りの会
J. T

(教育委員会資料『手を取りあって』昭六二)