心身障害学級行事(平4)

○ 小学校合同遠足
 (一) 日時 平成四年六月二日(火)
 (二) 場所 夢の島公園
 (三) 目的  ① 区内の小学校心身障害学級児童が新年度の顔合わせをし、相互の理解と、親睦を深める。
       ② 夢の島公園の自然に親しみ、広い野原で元気に遊ぶ。
 (四) 参加児童 神明小・本村小・青山小・港南小の四校の児童
 (五) 日程 八:四五 本村小発→九:一五 港南小発→九:四五 夢の島公園着(熱帯植物館見学、四校交流会、昼食)
           一三:〇〇 夢の島公園発→一三:四〇 港南小着→一四:一〇本村小着
  四校の交流会では、各校の児童及び教職員の紹介、各校の歌やダンスなどの出し物、ゲームは「十二月生まれのおともだち」を行い、歌は「カレーライスのうた」、「町からきたあの子」を歌った。各校の出し物は、日ごろ音楽や体育などの授業で指導している題材を披露し合ったが、それぞれの学級の特色が感じられる楽しいものであった。全員で行うゲームや歌は、簡単にできて楽しめるものを工夫した。
  今後の課題として、交流会のゲームや歌の内容、各校の出し物の時間配当などについて事前に十分な打合せをしておく必要がある。また、「交流の場が多く取れてよかった」という意見が多かったことから、交流を中心とした遠足の計画について検討する必要がある。
 
○ 小学校箱根合同宿泊訓練
 (一) 日時 平成四年七月七日(火)~七月九日(木)
 (二) 場所 港区立箱根ニコニコ高原学園
 (三) 目的  ①他校との交流を図り、新しい友達関係をつくる。
       ②集団としての規律ある生活訓練を通して、基本的生活習慣を養う。
       ③自然観察や社会見学を通して、自然や社会の事物・事象への興味・関心を高める。
       ④自然に親しみ、生活経験の拡大を図る。
 (四) 参加児童 神明小二名、本村小一名、青山小三名、港南小五名の計十一名(四年生以上)
 (五) 引率者等 各小学校長、担任、看護婦二名、教育診断検査員八名の計十九名
 (六) 日程
  【一日目】 九:〇〇 港南小発→富士サファリパーク(見学・昼食)→箱根ニコニコ高原学園着 入園式、避難訓練、おやつ、
        入浴、夕食、キャンプファイヤー 二〇:三〇 就寝
  【二日目】 一〇:〇〇 学園発→湖尻(観光船)→箱根園(ロープウェー)→駒ヶ岳頂上(昼食・ハイキング)→箱根園
        →一五:〇〇 学園着 葉書書き、入浴、夕食、集会、二〇:三〇 就寝
  【三日目】 九:一〇 退園式 九:三〇 学園発→森のふれあい館(クラフト作り、昼食、おみやげ →海老名SA(休憩)
        →一五:〇〇 港南小着、解散
 
○ 中学校小諸宿泊訓練
 城南中学校の心身障害学級では、年二回の宿泊訓練を実施している。例年、六月下旬と九月第一週に行ってきたが、今年度初めて冬に実施することになった。
 それは、九月の第一週では、夏休み明けすぐで事前指導が十分できず、せっかくの機会を生かし切れないのと、冬の活動という他の行事とは全く異なった体験を生徒にさせたいと思ったからである。また、卒業後の余暇活動の充実を目指して、区の社会教育課が開催している「いちょう学級」では、二年前から「雪に親しむ会」という冬季にスキーを中心とした宿泊行事を実施しているので、中学校段階からの一貫指導の必要性も考慮したのである。
 学校教育で体験したことを、社会人になっても継続できることは、とても素晴らしいと思う。学校現場にいる者としては、理想の一つである。
(一) 春季小諸宿泊訓練
 平成四年七月七日(火)~十日(金)の三泊四日の日程で、春の宿泊訓練が行われた。
 例年どおり、JR信越本線の特急・指定席を使い、現地では借り上げバスやワゴンタクシーで移動した。参加生徒は、一年生四名・二年生四名・三年生四名の計十二名、引率は、学校長・担任三名・教育診断検査員三名・看護婦一名の計八名である。
(二) 冬季小諸宿泊訓練
 今年度初めて冬季に実施ということで、計画も一から立案せねばならず、苦労した。
 幸い小諸高原学園では、三河台中学校や社会教育でのスキーの受入れ経験があり、またスキー道具も数は足りないものの二十組はあったので、とても助かった。
 スキーの実習は、三泊四日のうち二日目と三日目の二日間実施した。
 初めの日は良い天候に恵まれ、一対一か二に分かれての班行動をとった。その成果か、予想以上に生徒のスキー技術は向上し、中には、一人でペアリフトに乗り、転ばずに滑っている生徒もいた。全生徒が、一日目でリフトに乗ることができ、フラフープやだっこで先生と一体となり、何度がゲレンデを滑ることができた。
 あいにく二日目は吹雪で、予定していたデモンストレーションやビデオ撮影はできなかったものの、それでも前日以上にリフトに乗り、さらにスキーが上手になった生徒もいた。
 スキーを体験させることができて、とてもよかったと思う。来年度以降も、是非、継続していきたい。生徒の世界が、また一つ広がった気がする。
 
○ 心身障害学級合同運動会(第二十六回)
(一) 日時  平成四年十月三十日(金) 九:三〇~一一:三〇
(二) 場所  港区スポーツセンター
(三) 目的  ・港区内の心身障害学級が体育を中心とした日常の学習効果を合同で発表する。
       ・障害のある児童・生徒が運動会を通して、互いの親睦と交流を図る。
(四) 種目  小学校…ゴールめざして、大玉ころがし、みんななかよく(ダンボール箱運び)
       中学校…ネバーエンディングブリッジ、応援「ドラゴンボール」、リレー
       全員参加…はじめの体操、みんなでおどろう(誕生月のうた)、おわりの体操

(港区教育委員会資料『手をとりあって』平四)