港区教育研究会・研究状況

 港区教育研究会は、教職員の研究活動の母体として、昭和二十三年九月発足以来幼稚園部会、小学校部会、中学校部会の三部会に分れ、活発な調査研究を行ってきた。その成果を実地指導の面に生かすと共に、学芸会、音楽会、運動会、展覧会等の形において発表してきた。また毎年度総会において、口答及び文書による研究会、発表会を開催し、多大の成果をおさめてきている。
 殊に、本年度は、特別部門として、港区教育目標設定委員会を設け、全都にさきがけて、教育の基底である教育目標を、区の実情に沿うよう具体的に設定しようとしている。
 なお、昨年度よりの研究課題である特殊児童の問題については、特殊学級を設けることについて、教育的準備調査も必要なので、本年度においては、教育目標設定委員会において、港区内における、特殊児童生徒(特に精神薄弱児)の鑑別の研究をすることになっている。
   港区教育研究会部会分科
  部会    部  門
 幼稚園  生活指導、幼児文化、健康指導、個性指導
 小学校  国語、算数、社会、理科、家庭、音楽、図工、児童文化、体育、保健、教科外活動、校外指導、
      視覚、放送、図書及び資料
 中学校  国語、数学、社会、理科、家庭、音楽、図工、保健体育、日本史、職業、英語、芸能、放送、視覚

(『区勢要覧』昭二九)