第一章 通 則
第一條 本團ハ東京市聯合女子青年團綱領ノ趣旨ヲ體シ女子青年相互ノ親睦ヲ厚クシ其知徳ノ修養身體ノ鍛練
ヲ圖ルヲ以テ目的トス
第二條 本團ハ芝區女子青年團櫻田分團ト稱ス
第三條 本團ノ事務所ハ芝區櫻田小學校内ニ置ク
第二章 團員及組織
第四條 本團員ヲ賛助員特別團員正團員ノ三種トス
一、贊助員ハ本團ノ趣旨ヲ贊助スル者ニシテ團長之ヲ推薦ス
二、特別團員ハ二十五歳以上ノ女子ニシテ同修養ニ志スモノトス
三、正團員ハ本校通學區域ヲ中心トセル二十五歳以下ノ女子青年トス
第三章 事 業
第五條 本團ノ事業ハ次ノ各項中適宜數項ヲ行フモノトス
一、道徳又ハ職業等ニ關スル講習並ニ講演會ノ開催
二、簡易圖書舘又ハ巡回文庫ノ設置
三、見學竸技會演奏會等ノ開催
四、社會的公共的施設特ニ愛市的事業ノ援助協力
五、其他女子青年團ノ目的ヲ逹スルニ適當ナル事業
第四章 役 員
第六條 本團ニ左ノ役員ヲ置ク
團長 一名 副團長 一名 顧問 若干名 幹事 若干名
第七條 團長ハ學校長トシ副團長顧問幹事ハ團長之ヲ推薦ス
第八條 役員ノ任務ハ左ノ如シ。
團長ハ團務ヲ總理シ本團ヲ代表ス
副團長ハ團長ヲ補佐シ團長事故アルトキハ之ヲ代理ス
幹事ハ團長ノ命ヲ受ケ本團ノ事務ヲ處理シ重要事項ヲ協議ス
顧問ハ本團ノ目的ヲ逹スル爲メ必要ナル相談ニ應スルモノトス
第九條 幹事ノ任期ハ二ヶ年トス
第五章 會 議
第十條 總會ハ每年一回之ヲ開ク
第十一條 總會ノ議長ハ團長之ニ當リ團長事故アルトキハ副團長之ニ當ル
第六章 經 費
第十二條 本團ノ經費ハ團員ノ醵金寄附金並ニ補助金ヲ以テ之ニ充ツ
第七章 附 則
第十三條 本規約ヲ變更セントスル場合ハ總會ノ決議ニヨルモノトス
以 上
昭和三年一月
(桜田小学校資料)
赤坂區赤坂女子青年團規約
第一章 通 則
第一條 本團ハ青年女子ノ修養機關トシ人格ヲ高メ時代ニ適應セル健全ナル國民タルノ資質ヲ養ヒ女子ノ本分
ヲ完ウセシムルヲ以テ目的トス
第二條 本團ハ赤坂區赤坂女子青年團ト稱ス
第三條 本團ノ事務所ハ赤坂區赤坂尋常小學校内ニ置ク
第二章 團員及組織
第四條 本團員ハ赤坂區赤坂尋常小學校通學區域内在住者ニシテ義務教育修了後滿二十五歳マデノ女子トス、
但滿二十五歳以上ノ者ト雖モ希望ニヨリ團員タルコトヲ得
第三章 事 業
第五條 本團ノ事業ハ槪ネ左ノ如シ
一、大祭祝日ニ於テ遙拜式ヲ擧行
二、實際生活ニ適切ナル普通學科又ハ實業學科ノ補習教育
三、道徳又ハ職業等ニ關スル講習並講演會ヲ開催
四、竸技會、娯樂會、演奏會等ノ開催
五、社會的公共的事業ノ援助
六、其他本團ノ目的ヲ逹スルニ適當ナル事業
第四章 役 員
第六條 本團ニ左ノ役員ヲ置ク
團長 一 名 副團長 一 名 指導員 若干名 幹 事 若干名
第七條 團長ハ赤坂尋常小學校長ヲ推戴ス
副團長ハ團長之ヲ推薦ス
指導員ハ團長之ヲ選任ス
幹事ハ團員ノ選擧トシ其ノ任期ヲ二年トス
第八條 役員ノ任務ヲ定メルコト左ノ如シ
團長ハ團務ヲ總理シ本團ヲ代表ス
副團長ハ團長ヲ輔佐シ團長事故アルトキハ之ヲ代理ス
指導員ハ團長ノ指揮ヲ受ケ團員ノ指導ニ任ス
幹事ハ團長ノ命ヲ受ケ本團ノ事務ヲ處理ス
第九條 本團ノ事業ヲ援助スルモノヲ以テ賛助員トシ團長之ヲ推薦ス
第五章 會 議
第十條 總會ハ每年一回之ヲ開ク
但シ必要ニ應シ臨時總會ヲ開クコトアルベシ
第十一條 總會ノ議長ハ團長之ニ當リ團長事故アルトキハ副團長之ニ當ル
第六章 經 費
第十二條 本團ノ經費ハ團員ノ醵金又ハ有志ノ寄附金並市區奬勵金ヲ以テ之ニ充ツ
附 則
本規約ノ變更ハ總會ノ決議ニ依ルモノトス 以 上
只今ノ役員
團長 阿部校長 副團長 三古谷先生
幹事 表町 武部マサエ 一ツ木 増澤里枝 丹後町 濱口ユキ子
傳馬町 冨田ウタ 田町 鈴木茂子 新町 白倉ナカ子
(赤坂小学校資料)
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麻布區女子青年團規約
第一章 總 則
第一條 本團ハ本區居住ノ青年女子ヲシテ心身ノ修養鍛練ニ力メ堅實ナル思想ヲ涵養シ女子ノ本分ノ發揮セシ
ムルヲ以テ目的トス
第二條 本團ハ麻布區女子青年團ト稱ス
第三條 本團ノ事務所ハ麻布區役所内ニ置ク
第二章 團員及組織
第四條 本團員ハ麻布區内ニ居住スル女子トシ正團員特別團員ニ分ツ
一、正團員 義務教育ヲ了ヘタル者及十四歳以上ノモノ
二、特別團員 二十六歳以上ノモノ
第五條 本團ハ本區内ニ於ケル左ノ諸團體ヲ以テ分團トス
一、各小學校ヲ中心トシテ組織セル團體
二、各種女學校ヲ中心トシテ組織セル團體
三、其他本團ニ於テ適當ト認メタル團體
第三章 事 業
第六條 本團ノ事業槪ネ左ノ如シ
一、智徳ノ修養趣味ノ向上ニ關スル講演會研究會等ノ開催
二、遠足運動見學等ノ實施
三、適當ナル社會奉仕事業
四、其他女子青年團ノ目的ヲ逹スルニ適當ナル事業
第七條 本團ハ各分團ノ事業ノ援助又ハ指導シ或ハ相互ノ連絡ヲ圖リ聯合ノ事業ヲ主宰ス
第四章 役 員
第八條 本團ニ左ノ役員ヲ置ク
團長 一名、副團長 一名、理事 若干名、評議員 若干名、分團長 若干名
第九條 團長ニハ麻布區長ヲ推薦ス
團長ハ本團ヲ代表シ團務ヲ總理ス
第十條 副團長ハ團長之ヲ依囑ス
副團長ハ團長ヲ補佐シ團長事故アルトキハ之ヲ代理ス
第十一條 理事ハ團長之ヲ依囑シ其任期ヲ二ヶ年トス
理事ハ團長ノ指揮ヲ受ケ團務ヲ處理ス
第十二條 評議員ハ團員ノ選擧ニヨリ各分團ヨリ二名宛選出シ其任期ヲ二ヶ年トス
第十三條 分團長ハ分團ノ推薦ニヨリ團長之ヲ依囑ス
第十四條 本團ニハ團長ノ推薦ニヨリ顧問並贊助員ヲ置クコトアルベシ
第五章 會 議
第十五條 總會ハ每年一回之ヲ開キ庶務、會計其他重要ノ事項ヲ報告ス
但シ必要ニヨリ臨時總會ヲ開クコトアルベシ
第十六條 役員會ハ團長之ヲ招集シ左ノ事項ヲ協議ス
一、財產ノ管理並處分ニ關スル事項
二、豫算並決算ニ關スル事項
三、重要ナル事件ニ關スル事項
四、其他團長ニ於テ必要ト認ムル事項
第六章 經 費
第十七條 本團ノ經費ハ公私團體ノ補助金特志者ノ寄附金ヲ以テ之ニ充ツ
第七章 附 則
第十八條 本規約ノ變更ハ役員會ニ於テ出席者三分ノ二以上ノ同意ヲ得タル決議ニ依ルモノトス
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東京市麻布區女子青年團發團式のお知らせ
御大典にあひ奉る―國民として此れほど大きい感激がまたと有りませうか!
私たちの力は小さい、小さいかも知れませぬ、けれども私たちの心こそ!
赤さに於いてまことそのものゝの色であります。
私たちは、私たちの心はかたく結びます。大きく集ひます。そして、偉大なる女性としての一種の誇にそゝり立ちます。
若き皆さま!
この日、感激に咽ぶ心からなる呱々の声は、やがて、彌榮えます聖世に外つ國の涯までも撼かす「御國の力」であります。
若き皆さま!
感激の叫び、止めもかねて―
おしつまる歳の瀨にも、皆樣のまこと心に呼びかけて、こゝにお誘ひいたします。
かたく結びませう! 大きく集ひませう!
一、日時 昭和三年十二月二十二日(土) 午後正一時
一、場所 麻布區南山小學校(宮村町六十七番地)
一、履物 靴又は草履のこと。
昭和三年十二月 日
東京市麻布區女子青年團長 稻 見 貞 藏
殿
東京市麻布區女子青年團發團式次第
一、開 式 の 辭 團 長
二、君 が 代 合 唱
三、團員總代の挨拶 中 島 久 子氏
團歌作者披露 役 員
四、來 賓 祝 辭
五、團 歌 合 唱
休 憩
餘 興
三 曲 合 奏 三絃 天笠才子 箏 松島禮子
尺八 飯倉一男 箏 天笠壽子
舞 踊 青 山 心 の 會
獨 唱 獨唱 湯 川 靜 子
伴奏 平山 しげり
(麻布小学校資料)