さきに講演と映畫の會を開きました私共女子青年團は更に皆樣のために手輕で面白く有益な講習會を開く事に致しました
近頃家庭の藝術として婦女子の間に旺んに歡迎され流行して居りますアルス染色の蠟染描更紗芋版蓮版は純日本趣味のものでありましてどんな初歩の人々にも簡單にわけなく出來ますテーブル掛、カーテン、手提袋、財布、名刺入等に應用して實に高尚で面白いものが出來ます。きつと皆樣のお氣に入る事と存じて居ります。講師には此の染色法の大家天野猛先生にお願ひ致しました。日時も皆樣に御都合のよい時を選びましたからどうぞ御都合なさいまして此のやさしくて、面白く、有益な講習に御出かけ下さいませ
尚準備の都合もありますから御希望の方は左の要項御覽の上來る十一月十四日正午までにお申込み下さいませ
昭和四年十一月十一日
東京市麻布區女子青年團長 鹽 川 正 藏
殿
一、講習科目 蠟染、描更紗、芋版、蓮版
一、時 日 十一月三十日(土)午後一時より四時まで
十二月 一日(日)午前九時より三時まで
一、會 場 三河臺小學校(三河臺町二十四番地 電車、六本木下車)
一、講 師 天 野 猛先生
一、會 費 無料
一、用意の材料
各自持參のもの
中太の筆二十三本
赤鉛筆 一 本
小 刀 一 挺
新聞紙 四、五枚
前かけ
◎其他染料用布等の材料はすべて團から差し上げます
◎左記に添付してある申込書に御記入の上各分團(御出身の學校)へ御申込下さい
〔略〕
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洗濯講習會御案内
秋も深くなりました皆々樣方益々御元氣のことヽ存じ上げます。扨て今度左の如く洗濯法實地講習會を開きますことになりました緊縮の折柄振って御出席の上御研究遊ばさるヽ樣御勸め申上げます。
一、日 時 十月十八日(土)午後一時より四時まで
十月十九日(日)午前九時より午後三時まで
「御辨當御持參」
二、場 所 笄尋常小學校(電車・笄町・赤十字病院下)
三、講 師 大日本家庭洗濯改善會 大 峯 筆 子先生
四、準 備 第一日は不要、第二日は第一日の實演により適宜のもの持參
五、會 費 不要
昭和五年十月十三日
麻布區女子青年團長 羽 生 正
女子青年團員殿
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麻布區女子青年團記念講演と映畫の會
嚴寒も中ば過ぎて日一日と木の芽の玉も太る今日此頃皆々樣には益々御健勝に渉らせられます御事とお祝し申上げます
さて私共日本國民として最も大切なる建國祭を記念すべく今回左の通り講演と映畫の會を開催致しますれば團員の方々は申す迄もなく一般麻布區の御婦人皆々樣精々お誘ひ合せられまして成るべく多數御來會下さらんことをお待ち申上げます。
昭和六年二月
麻布區女子青年團長 羽 生 正
女子青年團員殿
一、日 時 昭和六年二月九日(月)午後七時開會
一、場 所 麻布區三河臺町 三河臺小學校講堂
一、挨 拶 團 長 羽 生 正
一、講 演 現代日本婦人の覺悟 小石川高等女學校校長
川 口 愛 子先生
一、映 畫 胡蝶の空 外數卷
以 上
(履物は靴又は草履のこと其の他の場合は上履御用意下さい)
(時間の勵行に努めませう)
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講習會お知らせ
こヽに昭和八年の新春を迎へ、皆樣にはます/\新しい元氣で希望の生活に目指してゐらっしゃる事とお喜び申しあげます。
何かと忙しい時節柄、日常のお惣菜料理については、私共の最も心配もし、苦心もするところでございます。就てはこの度、講習會を開きまして、簡單にして榮養と經濟をかねた料理の實習を致し、いさヽかなりとも皆樣の御相談相手になりたいと存じます。ぜひ御參會下さいます樣、お待ち申して居ります。
種 目 惣菜用和洋料理
日 時 二月五日(日)午前九時――――正午
場 所 麻布高等小學校 割烹室
講 師 東京市聯合女子青年團講師
大 庭 あさ子女史
會 費 材料費の一部として金貮拾錢申受けます
持參品 筆記用手帳 割烹着 下駄の方は草履
申 込 御希望の方は次の申込書にお書入れの上、來る二月二日迄に所屬分團にお申込み下さい
昭和八年一月二十七日
麻布區女子青年團長 羽 生 正
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毛糸編物講習要領
一、會 場 麻布麻中尋常小學校
一、講 師 大妻女學校 高 松 英 子先生
一、講習要目並用具材料等
月日(曜) | 講習要目 | 用 具 | 材 料 |
二 月 一五日(木) | 棒針及鈎針 編の基礎 | 三號棒針 及 鈎 針 | 普通毛糸 二オンス |
二 月 一九日(月) | 鈎針編應用 ベビーケープ | 鈎 針 | 白ノ中細八オンス (極細ナラバ六オンス) |
二 月 二二日(木) | 前日のつヾき | 同 右 | 同 右 |
二 月 二六日(月) | 鈎針編應用 ベビー帽子 | 同 右 | 極細一オンス |
二 月 二八日(水) | 棒針編應用 子供セーター | 三號玉附棒針 及ホツレ止 | 普通毛糸 八オンス |
◎每日午後一時三十分開會、約二時間の豫定
一、會 費 不要
本講習はどんな初心者でも會得の出來るやうに御指導を願ふことにしました。そして熟練者の爲めに第五日には大妻女學校の編物主任の先生にも來て頂いて色々な質問に應じ御指導申上げることにして皆樣の御滿足になれますやう計畫して居ります。
尚用具及材料はごめい/\御持參になつて下さい。
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贈答の作法講習要領
一、會 場 麻布高等小學校
一、講 師 大妻女學校 丸 山 い と先生
一、講習要目並材料攜帶品
日時(曜) | 要 領 | 材 料 | 用 品 |
二 月 二三日 (金) | 1、贈答品の形式 一、相互敬愛親睦よりの贈物 二、習慣禮儀上よりの贈物 三、物を贈るに考究すべき諸 | 紅白水引 五厘位のもの 十本 | めうち 鋏 ものさし |
二 月 二七日 (火) | 問題 四、贈答の可否 2、贈答の種類 一、婚禮出贈其の他祝の場合 二、死亡、罹災等凶事の場合 三、勞に報ゆる場合 四、友情の發する臨時の場合 五、他人の罹災貧困等に對する場合 | 壹錢位のもの五本 白紙若干 | へら 筆記帳鉛筆 |
右二日とも午後一時半から約二時間づゝ | |||
3、方 法 包み方、水引のかけ方、 すゝめ方、受け方、返禮其の他 |
材料、用品のうち「水引、白紙、めうち」の三種はお持合せがなければ會場でお買求めになれるやう準備しておきます
一、會 費 不要
(麻布小学校資料)