現在,スポーツ活動の場として区民が利用している区立の施設は,一時開放施設と一部体育機能を持つ施設とを合わせて19か所ある。(別紙 資料4)また,民間のスポーツ施設には一般に開放している施設と社員のための福利厚生施設とがあるが,その数及び利用の実態はつかめていない。
区立の運動施設を5群の地域分布でみると,芝地域5,芝浦港南地域6か所,高輪地域0か所,麻布地域3か所,赤坂青山地域5か所となっており,地域によっては偏りがみられる。
また,一時的に開放されている屋外施設「お台場運動広場」は,東京都の臨海部副都心開発によって「一時開放」が平成元年の夏ごろには廃止されることになり,野球・サッカーの活動に大きな打撃となっている。
港区のスポーツ施設としては,スポーツセンターがその中心であるが,施設の規模や利用実態等から夜間は優先的に個人開放をしており,団体利用については必ずしも十分とは言えない状況である。
現在,教育委員会主催・共催の大会,財団法人港区体育協会主催の各種大会などが開催されている。しかし,期日までに完全に消化しきれない場合が多々あるのが実情であり,区民要望に応えられるだけの「施設の絶対数不足」を解消する施策の早急な実現が望まれる。
また,屋外施設は施設数も少なく,テニス・野球等は,日曜日・土曜日・休日(祝日)・ナイターに,利用希望が集中して利用が十分にできない状況にある。またスポーツ大会等は天候等の影響もあり,事業の実施が難しい。一方,屋内施設は,大会等公式試合の開催が可能な規模の施設が少なく,港区スポーツセンターに全面的に依存している状況にある。