現在,区立施設としてはスポーツセンターをはじめスポーツ活動可能な施設は19か所ある。しかし,どの施設も飽和状態でなかなか利用することができない状況となっている。スポーツを日常的な活動として振興を図るには,何時でもできる施設やスペースが必要である。地価高騰の著しい本港区においては,新たなスポーツの場を設けるには困難もあるが,区民の生涯スポーツ振興のため最大限の努力が必要である。
今後,生涯スポーツを生活に根差したものとして振興していくためには,身近なところにスポーツの場の確保がなければならない。
スポーツの日常的な生活化を図るためには,学校や公園等身近な施設を本来の使用に支障を与えない範囲で利用できるような工夫も必要である。とくに学校施設の開放は生活圏内の施設であり,児童や高齢者にとっても地理的条件に加え,ある程度のスペースが確保されているので,その有効活用を早期に検討する必要がある。
スポーツ振興には活動の場が何よりも必要であり,区民のスポーツ活動への欲求が充足できる施設の確保は緊急課題といえる。