(2)スポーツ事業の推進

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 スポーツの振興には,場の提供,団体・指導者の育成とともにスポーツに接する機会づくりが必要である。本港区においてもスポーツ事業は,既に種々実施されているところであるが,多様化する住民要望や地域の実情に合ったスポーツ事業を提供する必要がある。
 
ア スポーツプログラム
 スポーツは,区民が楽しみながら健康の増進や交流を深めるものであることを基本にそれぞれの年齢や体力に応じたものであることが必要である。
 例えば,
 ① 幼少期は,体を動かす喜びと社会性等を育むものを
 ② 小中学生には,学校体育から将来にわたってスポーツに親しむ気持ちを醸成するためにスポーツの楽しさを加味したものを
 ③ 成人には,参加しやすい時間帯の設定や身近な場所でのスポーツ教室等の開催や魅力あるプログラムの提供とグループづくりへの援助を
 ④ 高齢者には,生きがいと健康維持を目標にしたプログラムの提供を
 ⑤ 身体に障害をもつ人や体力の弱い人には,医学的根拠に基づくプログラムの提供を
 以上のようなライフステージ等に従った目安により,各自が自らの体力を知ったうえで選択できるだけの十分な各種スポーツプログラムを用意する必要がある。
 
イ 魅力あるスポーツの開発と普及
 最近,場所もあまりとらず身近な所でできるスポーツやゲーム性の強いニュースポーツが人気を呼んでいる。こうしたニュースポーツを積極的にとりいれ,普及させるとともに,都心の港区に相応しいスポーツを選定し,広めていくことはスポーツを一般化するために必要なことである。地域色を生かしたスポーツの奨励や街の中でできるスポーツを開発し,大勢の区民が楽しくスポーツができるようになれば,健康等の効用だけでなく,地域コミュニティの醸成においても役立つことである。指導者の育成等も含め,積極的な取り組みが必要である。
 ニュースポーツの例示
  バウンドテニス      インディアカ
  ターゲットバードゴルフ  スマイルボウリング
  ユニホッケー       ビームライフル
  ビーチボールバレー    クロケット  その他
 なお,港区は東部を海に面して位置している。最近,台場地区でウィンドサーフィンが人気を呼んでいる。区としても水辺を利用したスポーツの振興策を検討する必要がある。例えは,ウィンドサーフィンであり,運河を利用したボート競技であり,あるいは工事が進んでいる運河の護岸(遊歩道)を利用した釣魚の普及等が考えられる。
 
ウ 観るスポーツの充実
 スポーツはどちらかといえば,やることが重視される傾向にある。しかし,体力や場所の制約等も考え,観るスポーツについても積極的に評価すべきである。区としても有名チームや有能なスポーツ選手を招待し,観る楽しみや技術の向上を図る必要がある。
 なお,この種の事業は企業等とタイアップして実施することも可能であり,高度な技術を区民に大いに提供してもらいたい。