3 参考資料

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(1)「港区団塊の世代等意識調査報告書」(平成19年3月 港区保健福祉支援部高齢者支援課発行)より抜粋
 
【調査結果からみる団塊の世代像】
<ふだんの生活、自由な時間の過ごし方、地域活動、NPO活動など>
■現在の生きがいや生活のはりあいは、仕事に次いで趣味・レクリエーションとなっていますが、今後については、趣味・レクリエーションと仕事が逆転しています。
■男性が生きがいやはりあいにしている上位3位は仕事、趣味に次いでパートナーと過ごすことですが、女性では仕事、趣味に次いで友人・仲間との時間となっています。今後の希望についても同様に、男性はパートナー、女性は友人・仲間を、より多く挙げています。
■将来の不安や悩みは自分の健康、家族の健康、老後の家計が上位を占め、東京都の調査と同様の結果となっています。
■パソコンや携帯電話を使ったメールやインターネットは7割が利用し、IT機器の扱いには慣れています。
■今後、自由な時間に行いたいことでは、趣味、スポーツ・運動・レクリエーション、スポーツ観戦、映画・演劇鑑賞が多く挙げられています。区民主体の文化・スポーツ活動があれば参加したい人は7割と多くみられます。運営スタッフや企画・立案への参加意欲を持つ方も各1割います。
■地域活動には約7割が、NPO活動には約6割が何かしら参加したいと考えています。講師・助言者として活かせる知識・技術・経験がある人や、パソコンや携帯電話に馴染んでいる人は、地域活動やNPO活動への参加意向が比較的高くなっています。
■地域活動やNPO活動を活発にするため、活動団体・プログラムの豊かさや、使いやすい活動場所が望まれています。
 
【調査結果の要約】
自由な時間の過ごし方について
【自由な時間に行いたいこと】
○「趣味に関すること」が圧倒的に多く、次が「スポーツ・運動・レクリエーション」「スポーツ観戦、映画・演劇鑑賞」と続いています。
○男女とも「趣味」が1位ですが、その割合は男性に比べ女性のほうが10%近く高くなっています。
○男性は「スポーツ・運動・レクリエーション」といった≪体を動かすこと≫への希望が高く、女性は「スポーツ観戦、映画・演劇鑑賞」といった≪見て楽しむこと≫を希望する傾向が見られます。
 
【文化・スポーツ活動で利用したいもの】
○「新聞・雑誌、本などの出版物」をはじめ、「港区や(財)港区スポーツふれあい文化健康財団(Kissポート財団)が主催する学級や講座、イベント」「インターネット」「民間カルチャーセンター、スポーツクラブ」が上位に挙がっています。
○男性では「インターネット」、女性では「港区や(財)港区スポーツふれあい文化健康財団(Kissポート財団)が主催する学級や講座、イベント」が第1位になっています。
○男女とも「ポスト団塊(S25~27)」は他の年代に比べ「インターネット」の希望が高くなっています。
 
【文化・スポーツ活動への参加形態】
○「一般の参加者として参加したい」が圧倒的に多く、次に「活動全体の運営を行うスタッフとして参加したい」となっています。
○「特に参加したいと思わない」という人も20.4%います。
○「男性・ポスト団塊(S25~27)」では「プログラムの企画・立案に参加したい」「活動全体の運営を行うスタッフとして参加したい」が全体平均に比べ多くなっています。
○男女とも「コア団塊(S22~24)」は「特に参加したいとは思わない」が他の年代に比べやや多くなっています。
 
【文化・スポーツ活動に活かせる知識・技術・経験】
○男女とも「趣味に関すること」が最も多く、男性は次いで「スポーツ・運動・レクリエーションに関すること」「職業技術・資格に関すること」が続き、女性では「育児・教育に関すること」「家庭生活に関すること」が続きます。
○「特にない」という回答も42.9%を占めます。
○男女とも年齢層が高いほど「特にない」と答える割合が高くなっています。
 
地域活動やNPO活動について
【地域活動への参加意向】
○地域活動に「参加したいと思わない」人と無回答を除いた約7割の人たちが「何かしらの活動に参加したい」と答えています。
○「趣味やスポーツなどを中心としたサークル活動」「地域をよくするまちづくりの活動」「地域の人々が知り合い、交流を広げる祭りや季節行事」が上位に挙がっています。
○「女性・プレ団塊(S19~21)」では他の階層に比べ「地域の人々が知り合い、交流を広げる祭りや季節行事」「地域の公園や歩道の清掃などの美化活動」などの地域活動への関心が高くなっています。
○男性は女性に比べ「地域をよくするまちづくりの活動」への関心が高くなっています。
○講師・助言者として活かせる知識・技術・経験が1つでも「ある」と答えた人は「特にない」人に比べ地域活動への参加意向が高い傾向が見られます。
 
【NPO活動への参加意向】
○「参加したいと思わない」人と無回答を除いた約6割の人たちが「何かしらの活動に参加したい」と答えています。
○参加したい活動としては、「環境を保全する活動」「学術・文化・芸術、スポーツを振興する活動」が多くなっています。
 
【地域活動やNPO、ボランティア活動の活性化方策】
○「活動団体や活動プログラムが豊富にあり、自分にあったものを選べること」「活動に必要な場所・施設が身近にあり、使いやすいこと」「活動に関する情報提供や相談体制が充実していること」が上位に挙がっています。
○「ポスト団塊(S25~27)」では「活動に必要な場所・施設が身近にあり、使いやすいこと」を重視し、「コア団塊(S22~24)」では「活動団体や活動プログラムが豊富にあり、自分にあったものを選べること」を重視する傾向が見られます。
 
問16 今後(も)自由な時間に文化・スポーツ等の活動をする場合、何を利用したいですか。(○は3つまで)

 

 文化・スポーツ等の活動をする場合に利用したいものを尋ねたところ、「新聞・雑誌、本などの出版物」が38.7%と最も多く、「港区や(財)港区スポーツふれあい文化健康財団(Kissポート財団)が主催する学級や講座、イベント」(33.7%)、「インターネット」(31.7%)、「民間カルチャーセンター、スポーツクラブ」(30.7%)がいずれも3割以上で上位を占めています。
 男女別でみると、男性では「インターネット」が上位にくる一方、女性では「港区や(財)港区スポーツふれあい文化健康財団(Kissポート財団)が主催する学級や講座、イベント」を重視するという特徴がみられます。また、男女とも「ポスト団塊(S25~27)」は他の年代に比べ「インターネット」の希望が高くなっています。

●性別・年齢別/文化・スポーツ活動で利用したいものMA


●性別・上位5項目/文化・スポーツ活動で利用したいものMA

問17 区民が主体的に参加する文化・スポーツ等の活動の機会があったとしたら、どのように参加したいですか。(○はいくつでも)

 

 文化・スポーツ等の活動への参加形態の意向について尋ねたところ、「一般の参加者として参加したい」が66.3%と圧倒的に多く、次に「活動全体の運営を行うスタッフとして参加したい」が12.2%、「プログラムの企画・立案に参加したい」が10.6%、「講師や助言者として参加したい」が7.9%となっています。一方、「特に参加したいと思わない」という回答は20.4%となっています。
 性別・年齢別でみると、「男性・ポスト団塊(S25~27)」では「プログラムの企画・立案に参加したい」「活動全体の運営を行うスタッフとして参加したい」が全体に比べ多くなっています。なお、男女とも「コア団塊(S22~24)」は「特に参加したいとは思わない」が他の年代に比べやや高くなっています。
 
問18 あなたは、文化・スポーツ等の活動の講師・助言者として活かせると思う知識・技術・経験をお持ちですか。(○はいくつでも)

 

 文化・スポーツ等の活動の講師・助言者として活かせる知識・技術・経験を持っているかを尋ねたところ、何かしら「持っている」と答えた人の中では「趣味に関すること」という回答が21.1%と最も多く、次に「スポーツ・運動・レクリエーションに関すること」10.4%、「職業技術・資格に関すること」8.2%などと続いています。一方、「特にない」という回答も多く、42.9%となっています。
 性別・年齢別にみると、男女とも年齢層が高いほど「特にない」と答える割合が高くなっています。このほか、男性では「趣味に関すること」「スポーツ・運動・レクリエーションに関すること」「職業技術・資格に関すること」が多く、女性では「趣味」以外には「育児・教育に関すること」「家庭生活に関すること」が多くなっています。
 
3.地域活動やNPO活動について
問19 今後(も)次のような「地域活動」に参加したいと思いますか。(○はいくつでも)

 

 今後の「地域活動」への参加意向を尋ねたところ、「参加したいと思わない」が25.4%、「不明」が5.6%で、両者を除いた約7割の人たちが「何かしらの活動に参加したい」と答えています。
 具体的な地域活動としては、「趣味やスポーツなどを中心としたサークル活動」が37.0%と最も多く、次に「地域をよくするまちづくりの活動」(21.2%)、「地域の人々が知り合い、交流を広げる祭りや季節行事」(19.0%)、「地域の公園や歩道の清掃などの美化活動」(16.8%)、「近隣の人々で取り組む防災・防犯活動」(15.3%)などが続いています。一方、「参加したいと思わない」という回答は25.4%となっています。
 性別・年齢別での特徴をみると、「女性・プレ団塊(S19~21)」は「地域の人々が知り合い、交流を広げる祭りや季節行事」「地域の公園や歩道の清掃などの美化活動」などの希望が多いなど、他の階層に比べ地域活動への参加意向が強い傾向にあるほか、男性は女性に比べ「地域をよくするまちづくりの活動」への関心が高い傾向にあります。
 問18で講師・助言者として活かせる知識・技術・経験が1つでも「ある」と答えた人と「特にない」人との比較では、「ある」と答えた人は「特にない」人に比べ地域活動への参加意向が高い傾向がみられます。逆に「特にない」人で「参加したいと思わない」人は35.3%と、「ある」人の18.9%を2倍近く上回っています。

●性別・年齢別/地域活動への参加意向MA


●知識・技術・経験の有無別/地域活動への参加意向MA

問20 今後(も)次のような「NPO活動」に参加したいと思いますか。(○はいくつでも)

 

 今後の「NPO活動」への参加意向を尋ねたところ、「参加したいと思わない」が30.1%、「不明」が10.0%で、両者を除いた約6割の人たちが「何かしらの活動に参加したい」と答えています。
 参加したい内容としては、「環境を保全する活動」が21.9%と最も多く、続いて「学術・文化・芸術、スポーツを振興する活動」(20.7%)、「まちづくりの活動」(19.3%)、「災害時の救援活動や地域の安全を守る運動」(17.0%)、「子どもの健全育成や教育を充実させる活動」(16.5%)となっています。
 男女で比較すると、男性は「まちづくりの活動」、「学術・文化・芸術、スポーツを振興する活動」、「産業振興や消費者保護の活動」、「情報化や科学技術を発展させる活動」といったものへの参加意向が強く、女性は「子どもの健全育成」、「保健、医療、福祉を充実させる活動」などへの関心が高い傾向がみられ、また、男女共に年代が若いほど「参加したいと思わない」割合が増える傾向がみられます。
 問18で講師・助言者として活かせる知識・技術・経験が1つでも「ある」と答えた人のうち8割近くが「学術・文化・芸術、スポーツを振興する活動」をはじめとする何らかの活動へ「参加したい」としていますが、「特にない」と答えた人では、「参加したくない」人が45.8%と、「ある」人よりも参加への意向が弱くなっています。
 健康状態別では、「良好」な人ほど参加意向が強くなる一方で、「健康ではない」と答えた人では23人中10人が「参加したいと思わない」と回答しています。

●性別・年齢別/NPO活動への参加意向MA


●性別・上位5項目/NPO活動への参加意向MA


●知識・技術・経験の有無別/NPO活動への参加意向MA


●健康状態別/NPO活動への参加意向MA

問21 「地域活動」、「NPO活動」、「その他のボランティア活動」がより活発に行われるようになるためには、どのようなことが必要だと思いますか。(○は3つまで)

 

 「地域活動」、「NPO活動」、「その他のボランティア活動」が活発に行われるために何が必要かを尋ねたところ、「活動団体や活動プログラムが豊富にあり、自分にあったものを選べること」(38.9%)、「活動に必要な場所・施設が身近にあり、使いやすいこと」(37.9%)、「活動に関する情報提供や相談体制が充実していること」(36.0%)の3つの回答が特に多く、いずれも3割超となっています。
 また、「活動を総合的に支援する組織があること」(26.2%)、「隣近所の人、友人・仲間、家族などが直接声をかけ合ったり、誘い合うこと」(23.8%)、「活動のための経済的な助成が得られること」(20.7%)についても必要という回答が2割以上あります。
 性別・年齢別でみると、男女とも年代によって違いがみられ、「ポスト団塊(S25~27)」では「活動に必要な場所・施設が身近にあり、使いやすいこと」を、「コア団塊(S22~24)」では「活動団体や活動プログラムが豊富にあり、自分にあったものを選べること」を重視する傾向にあります。

●性別・年齢別/地域活動、NPO、ボランティア活動等の活性化方策MA

(2)まなび屋