(3) 丸山貝塚(芝公園四丁目八番)

51 ~ 51 / 1465ページ
【丸山貝塚】 芝公園内にあって、後に述べる大古墳が営まれている丸山丘陵の東南斜面にあり、丘麓の公園化された低地にも貝殻が散在している。
 現在、丸山古墳の東側墳丘の裾部と考えられるあたりに貝層らしいものが見出されているので、丘陵上に貝塚が営まれ、その上部に丸山古墳が造られた可能性もあろうと考えられる。この考えは、あとで古墳の条で述べる明治三十一年(一八九八)の坪井正五郎氏による発掘調査の結果からみても、かなり信ぴょう性の高いものと考えてもよかろう。
 現在では、ほとんど遺物を認め得ないが、古く採集された土器片を見ると、縄文時代後期末の安行Ⅰ式土器であることが知られる。