(29) 南青山二丁目(青山墓地)

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 故鳥居龍蔵氏の論文によると、南青山一丁目に近いところで打製石斧が発見されたと記されている。右に述べた青山墓地内貝塚の東縁に当たるかと思われるが、その後の報告なども見当たらず湮滅(いんめつ)したものと考えられ、詳細を明らかにし得ない。なお、この遺跡と次の(30)の遺跡は、ともに鳥居龍蔵氏が書かれた「麻布の有史以前と原史時代」(『武蔵野』二〇―五 昭和八年五月号)の論稿に見えるものである。