目次
/
第一編
/
第二章 先史時代
/
第二節 港区内の主要遺跡について
(四) 歴史時代の遺跡――麻布台一丁目
70 ~ 71 / 1465ページ
【竪穴式住居跡】 昭和五年(一九三〇)の八月に、貯金局の庁舎(現在は国土庁庁舎)が建てられたさいの工事によって、竪(たて)穴式住居跡が発見され、土師器・須恵器も収集されて、平安時代の遺跡と判断された。そしてこれらの出土品には、ハマグリ、アサリ、サザエなどの貝殻をともなっていた点が注目された。しかし、これとてもこんにちでは、それ以上の研究が不可能であるのが惜しまれるが、区内では唯一ともいうべき歴史時代の遺跡として特記しておきたい。