目次
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第一編
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第四章 中世
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第六節 港区に現存する中世文書
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(一) 麻布善福寺所蔵文書について
(5) 本願寺教如書状 (善福寺所蔵)
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【本願寺教如書状】
為志銀子五十両到
来候、厚志ありかたく候
数ケ年当事あひ
つゝき候事も、各か様の
懇志故候、就其当寺
信長と一和相調候、さ候ヘハ
彼方表裏眼前候、然者
予思立之旨候条、此度
号門弟輩者抽粉骨
当寺相続候やうに馳走
候ハバ、聖人 報謝仏法
可為再興候、さてハ皆々
安心決定候てそのうへの
仏恩報尽の称名念仏
心にかけら小候ハん事
肝要候、返々爰許此刻
たのみ入候計候、穴賢
後三月廿四日 教如(花押)
(ウワ書き)
「善福寺殿 教如」
本願寺教如書状(善福寺所蔵)