(2) 町年寄

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【樽屋・奈良屋・喜多村】 江戸総町を代表するとともに町奉行と名主とを仲介して政令の下付、上申の取次など江戸の町の自治運営のうえで重要な役割を果たしていた。樽屋、奈良屋、喜多村の三家があり、いずれも本町に屋敷を構えていた。そして、次のような事柄を主な職務としていた(『東京百年史・第一巻』)。
 
【町年寄の職務】 ① 御触れや申渡しなどを名主に伝達する。② 町奉行所の依頼による諸調査。③ 重要な民政についての町奉行からの諮問に応ずる。④ 新地の地割。⑤ 地代運上銀の徴収や上納。⑥ 町々名主の任免。⑦株仲間の願届の受理。