目次
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第一編
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第六章 近代
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第一節 明治前期の港区
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(六) 転換期の産業経済
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(1) 武家地の産業的転換と明治初年の物産
履物類
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当時の履物としての下駄は、二本榎町一丁目・三田同朋町・芝源助町に多く製造され、ほかに新桜田町・桜田善右衛門町・柴井町・芝仲門前二丁目・赤坂一ツ木町などに下駄職人がいた。また、赤坂新町五丁目では籐下駄表の製造が盛んに行なわれ、革鼻緒が麻布我善坊町でわずかながら製造された。足袋の製造販売も、股引・腹掛などを兼業することが多かったが、当時の典型的な手工業で、港区地域で約三三カ町が記載されている。