履物類

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 当時の履物としての下駄は、二本榎町一丁目・三田同朋町・芝源助町に多く製造され、ほかに新桜田町・桜田善右衛門町・柴井町・芝仲門前二丁目・赤坂一ツ木町などに下駄職人がいた。また、赤坂新町五丁目では籐下駄表の製造が盛んに行なわれ、革鼻緒が麻布我善坊町でわずかながら製造された。足袋の製造販売も、股引・腹掛などを兼業することが多かったが、当時の典型的な手工業で、港区地域で約三三カ町が記載されている。