(1) 新時代の商業

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 明治元年五月、新政府は「商法大意」を布告し、旧株仲間の営業独占と「冥加金」の上納を廃し、ついで商法会所を創立し、幕藩制的商業制度を解体・再編する勧商政策をとった。都市商業資本を中心に内国商業の育成と、対外貿易の振興のかたちでそれは進められ、商品流通組織も問屋制度の大幅な改革と鉄道の建設や海運奨励策などで大きく変化していった。明治十年の西南戦争後に進行したインフレーションと、財政緊縮を柱とした松方財政はこうして発展してきた商業界にも大きな衝撃をあたえ、大小あるいは新旧の商家を通じて、いわゆる自由営業下の商業淘汰が進行し、有名店の評価が商業番付・買物案内の形で比較されるようになったのも、そうした淘汰をあらわす現象でもあった。
【東京買物独案内の業種別有名店】 明治二十三年刊行の上原東一郎撰『商人名家東京買物独案内』には、本区域の商家が次のように紹介されている。
 
糸類  芝区日陰町通柴井町 羽織紐・帯留・組物一式・正札無引 中屋 三良左衛門
糸類  芝区桜田本郷町 金銀モール類并織物一式・糸組物類 杉村 清吉
印判 *赤坂区表一丁目 御用印刻師・潤金朱肉製造本舗 芝山 与兵衛
石材  芝区新堀町 諸石庭石問屋 杉井 勝太郎
  赤坂区青山神葬地 碑銘仏像花鳥彫刻師 鈴木 猛麟
椅子  芝区琴平町一番地 椅子製造・洋風装飾室内具 木下 源三郎
羽根  芝区日陰町通 愛宕下町四丁目 大弓楊弓類・矢羽根裁配類 佐藤 宗吉
入歯  芝区宇田川大横町 西洋義歯・歯科診察 竹沢 国三郎
歯磨  麻布区鳥居坂町四番地 白歯漱玉散その他 南山堂 小西鞆
    麻布区永坂町十七番地 白歯保玉散玉顔洗粉本舗 堀井 丈太郎
本   芝区三島町 和漢洋書籍 孔修堂弦巻七十郎支店
    麻布区飯倉町五丁目赤羽根橋際 擁万閣山口屋 森江 佐七
茶  *芝区神明前三島町 諸国茶問屋・竜草軒 海老屋 幸三郎
    芝区三田二丁目 銘茶販売所・竹芝軒大和屋 土橋 又吉
料理  しんばし 日本料理大勉強店 花月楼
    芝区芝口二丁目 会席御料理・元祖衛生料理本舗 伊勢源
    芝区日陰町一丁目 芝口伊勢源支店 浜の家
    芝区桜田本郷街 会席御料理 売茶亭
    芝公園丸山下 御料理 福住楼
    金杉芝浦 活魚御料理 大野屋
    赤坂田町六丁目 御料理 八百勘
    赤坂溜池 貸席御料理 ての字
    芝公園地第四十九号 西洋御料理 三縁亭
髱   芝区芝口二丁目 おかめ髢・本家川北屋 矢野岩
煙草  芝区二葉町 諸国煙草問屋・水戸屋 関 久四郎
竹皮  芝区芝口三丁目 竹皮・南部表問屋・伊勢屋 清水 新八
喬麦  麻布永坂高稲荷下 信州更科喬麦所・布屋 堀井 太兵衛
佃煮  芝区新橋通芝口一丁目 元祖佃煮座禅豆所 玉木屋 七兵衛
卜占  芝区愛宕町一丁目 島柏 寿子
菓子 *芝区西久保八幡町 和洋菓子調進所・壺屋 藤田 武次郎
    芝区新橋河岸通 壺屋支舗 藤田 武次郎
    麻布区飯倉四丁目 皇国西洋菓子・米津支廛風月堂 七沢 康太郎
    赤坂区新町二丁目 大日本帝国菓子舗・玉泉堂 飯村 卯兵衛
    芝区虎之門外今入町 御菓子所・青柳出店 吉田 辰五郎
    赤坂区福吉町 御菓子所・菊寿軒 加藤 栄三郎
    芝区芝大門前 御菓子所 翁屋 治兵衛
車   芝区愛宕町一丁目角 諸車製造所 田中 吉五郎
衿   芝区日陰町通り柴井町 正札無引・江戸元祖本家三河屋 三村 長兵衛
髪油  芝区御幸町 煉油・白粉・紅粉・日本橋柳屋支店近江屋号 吉川 善次郎
   *芝区宇田川横町 丁子香白粉・油字香油本舗 丁子屋 文蔵

                        (編注) *は文政年間からの老舗を示す。
 
 この四〇に達する当時の有名店のうち、文政年間の『江戸買物独案内』にみえた呉服太物商松坂屋[芝口一丁目]や、芝の地本問屋など旧幕時代に盛んな大店や問屋群が姿を消しているのは、時代の流れを如実に示しているといえよう。両期にまたがるのは*印の店のみである。当時の港区地域の商店数を明治十五年『東京府統計書』でみると、問屋商二一五店、仲買商七三店、小売雑商四四一六店、あわせて四七〇四店の商家があったとみられる。府全体では四万八三三五の商店があり、芝区の問屋営業および小売雑商以外ではとくに卓越した商業活動はみえない。
【問屋の大観】 問屋業務を大観すると、芝区において魚問屋は三〇をかぞえ、本芝および金杉魚市場の特色ある存在がここにあらわれている。ほかでは汐留川・金杉川の汐入に米穀問屋一九、新網町の汐入や金杉川・入間川両側の薪炭問屋二二が目立つ程度で、また、小売商で一〇〇店以上にわたるものは、芝区の米穀・酒類・味噌醤油・魚類・煙草・古着・古道具、麻布区・赤坂区の古道具など、日常の消費物資を販売するものであった。小売商業地的な色彩がすでに顕著にあらわれているといえる。

明治33年ころの青山通り

【山ノ手の消費と風呂敷行商】 市内随一の日本橋・銀座・新橋の小売業地を背景に、当時の山の手(とくに邸町)の消費には、地元小売商店(店売りの商店)と都心小売商店(外売りの商店)の二つのルートがあった。下町の商店から若い衆が、きちんと角帯をしめ、大きな風呂敷に商品を包んで急坂をのぼり、山の手の邸町まで御用聞きにくるという、風呂敷行商が盛んであった。外売りないし御用聞きの代表的なものは呉服商であったが、日本橋白木屋の得意先の一つは港区地域の麻布・赤坂・芝の高台の邸町にあり、外売り係の風呂敷行商は、日露戦争のころまで続いたという(『白木屋三百年史』)。
 比較的高所得者層の占める割合が他区より高かった港区地域では、こうして高級品、贈答品、誂(あつら)え物などを主として下町商業地の外売りに依存したので、したがって、区内に立地する商店は、日常生活用品の販売に力をそそぐという性格を帯びたのである。
 ところで保守的な老舗、問屋商人の地位が弱体化するにともない、商人の名称が廃れ、明治中期以降会社企業・新聞・銀行保険・交通などの近代企業に従事する人々をも総称して実業家または紳商と呼ぶようになるが、そのなかには士族出身や、新教育をうけた世代も多く、官吏からの転身、政商など新時代の色彩をおびた者が実業家としての地位を築いていった。
 一例としてあげるならば、明治二十四年現在、港区地域において四等以上の所得税を納めるいわゆる富豪といわれる人々は芝区に一二八人、麻布区に二八人、赤坂区に二四人いたが、東京府文書『庶政要録』に収録されているこれらの人物とその職業は当時の港区地域の商業の実態をあらわしている。
 

表12の1 芝区内における四等以上所得税納税者

職業の種類住所二十四年度所
得税納額(円)
氏名
白米商
瓦商
酒類商
洋服商
無職業
西洋織物商
呉服商
洋織物洋服商
無職業
酒類醤油商
貸金業
売薬商
菓子商
甘藷商
土木請負業
東京製氷会社社長
無職業
明治火災保険会社取締役
<原資料空欄>
無職業
銘酒商
写真業
砂糖商
硝子商
質商
鰹節商
質商
紙商
無職業
酒商
家具商
煙草業
質商
質商
洋劔西洋小間物商
靴製造業
洋服商
薬舗
書籍商
呉服商
土木建築請負業
煙草業
砂糖商
菓子商
酒商
日本土木会社副支配人
日本郵船会社機関手
下駄商
無職業
東京商工銀行取締役
白米小売商
東京商工銀行取締役兼支配人
第十五銀行副支配人兼出納課長
東京瓦斯会社支配人
東京瓦斯会社技術長
鉄物商
質商
無職業
車製造商
両潤社雇人
非職官吏
村田銀行頭取
醬油醸造及第三十国立銀行取締役
無職業
海軍軍医大監
官吏
薬舗
銀行集会所書記長
非職県知事
内外用達社委員兼大倉組支配人
菓子商
質商
石炭商
日本土木会社二等社員
土木建築請負業
呉服商
酒商
第百銀行頭取
器械製造職
第十五国立銀行世話役
米商
無職業
桐油母衣商
酒商
無職業
東京毛布製造会社社長
酒商
酒商
東京商工銀行頭取
酒商
無職業
金貸業
内外用達会社社長
非職官吏
東京馬車鉄道会社長
呉服太物商
質商
日本土木会社副社長
第十五国立銀行世話役
大日本陶器会社取締役
糸商
質・古着商
無職業
無職業
交詢社幹事
慶応義塾幼稚舎長
無職業
無職業
米商
牛肉商
川崎銀行支配人
無職業
明治物産会社社長
質商
酒商
古着商
二本郵船会社副支配人
官吏
牛乳商
東京海上保険会社取締役
第十五銀行支配人及
 日本鉄道会社理事
農業
日本銀行理事
横浜正金銀行頭取
牧場営業
造肥料会社委員
質商
芝口一―一一
芝口一―一二
芝口一―九
芝口二―一二
芝口三―七
芝口三―一一
芝口三―一一
芝口三―一二
源助町 一三
源助町 一六
芝宮本町三三
芝七軒町 一
芝中門前町一―四
芝土手跡町二
芝公園地旧開第一号
芝公園地三三
芝公園地八一池徳院内
芝公園地一〇〇
芝公園地七八
芝公園地一六五
新桜田町一六
新桜田町一八
桜田本郷町一一
新幸町 一
桜田久保町七
桜田久保町一一
桜田久保町一六
兼房町 一八
桜田備前町四
桜田備前町一三
桜田和泉町二
田村町 一一
南佐久間町一―二
露月町 九
露月町 一九
露月町 二四
露月町 三二
露月町 一八
柴井町 一六
日蔭町一―一
日蔭町一―一
二葉町 一
二葉町 一四
烏森町 五
烏森町 五
愛宕下野四―一
愛宕下町二―五
宇旧川横町一
芝神明町 九
芝新銭座町八
芝浜松町一―八
芝浜松町二―二五
芝浜松町二―二三
芝浜崎町 三
芝浜崎町 三
芝三島町 三
芝三島町 四
芝愛宕町一―九
芝愛宕町一―一一
琴平町 二
西久保桜川町二
西久保桜川町二〇
西久保明船町一二
西久保明船町一九
西久保巴町二三
西久保巴町二四
葺手町 八
葺手町 二〇
葺手町 二六
神谷町 一八
西久保八幡町三
西応寺町 八
芝新堀町三一
芝新堀町三六
芝新堀町四〇
芝松本町 九
芝松本町四二
芝松本町四四
芝田町二―一四
芝田町四―六
芝田町五―二
芝田町七―六
芝田町七―七
芝田町九―一〇
芝車町 六
芝車町 三一
芝車町 三九
芝車町 四〇
芝車町 八一
高輪北町二三
高輪北町五二
高輪南町一四
高輪南町四一
下高輪町四一
下高輪町六〇
芝伊皿子町一四
芝伊皿子町一四
西久保桜川町一三
芝伊皿子町六五
芝通新町一四
三田 一―一
三田 一―四
三田一―四六
三田 二―二
三田 二―二
三田 二―二
三田 二―二
三田 二―二
三田四―三四
三田四国町二
三田四国町二
三田四国町一四
三田四国町二番地一八号
三田同朋町三
三田同朋町一八
芝新門前町一一
三田小山町六
三田小山町五
三田綱町 二
三田綱町 九
白金台町二―五五

白金猿町五三
白金三光町八七
白金三光町一九八
白金三光町五二三
白金今里町一八
本芝 三―一
 二〇、二五〇
 一六、二七五
 二三、八六五
 二二、八七五
 二三、二六五
 一八、二二五
 一六、二四五
 一五、〇〇〇
 二二、五一五
 一六、三三五
 二四、七六五
 一六、五〇〇
 二五、〇二〇
 三二、八八〇
 四九、六三五
 三二、七三〇
 一五、六七五
一四四、四五〇
<原資料空欄>
 五一、九〇〇
 二六、八二〇
 三八、六二五
 六六、九三〇
 二〇、一三〇
 一七、三五〇
 一九、二四五
 一五、七五〇
 一八、九三〇
 二八、四二五
 三一、〇六五
 一五、三九〇
 一六、六五五
 二一、三九〇
 一八、四八〇
 三四、一一〇
 三八、八五〇
 一七、二九五
 一五、〇〇〇
 一五、〇〇〇
 一九、七五五
 二二、〇二〇
 四二、〇七五
 一九、五〇〇
 一六、八〇〇
 三四、二四五
 一八、〇〇〇
 一八、〇〇〇
 一九、四五五
 四七、六一〇
 三七、五〇〇
 一八、〇四五
 三〇、〇〇〇
五八〇、八二五
 一九、五一五
 一八、〇〇〇
 二五、五〇〇
 二八、四七〇
 二〇、六二五
 一七、二八〇
 一八、〇〇〇
 三六、〇一五
二一七、六〇〇
一〇九、〇九五
 二四、五二〇
 三二、九七〇
 一九、六八〇
 一七、五二〇
 二〇、二五〇
 一八、九〇〇
 二二、五〇〇
 二〇、七一五
 二一、〇一五
 四五、〇〇〇
 三一、八一五
二〇〇、〇〇〇
 三三、〇三五
 一六、二一五
二〇〇、九〇〇
 二〇、三八六
五四三、二五〇
 一九、六五〇
 三六、九七五
 一六、七二五
 四五、〇六〇
 二三、二〇四
 三三、〇一五
 三六、一〇五
 二三、七九〇
 五六、四三〇
 一五、四八〇
 一六、二四五
 一五、九六〇
 二三、四〇〇
 三〇、五六五
 三六、七〇五
 一九、二六〇
 二〇、三八五
 四九、二〇〇
五五八、八七五
 一五、〇一五
 一六、六五〇
 三九、九七五
 八六、一七五
 九六、二五五
 三〇、〇〇〇
 三四、三五〇
 三一、〇〇〇
 二二、一四〇
 一七、四七五
 四二、七三五
 一八、九四五
 一五、〇〇〇
 一五、六〇〇
 二〇、六八五
 二四、〇〇〇
 一五、三六〇
 三二、二五〇
 二七、〇〇〇
 二二、八六〇
 四〇、七二五
七三三、一〇〇

 六〇、五二五
 九五、六二五
一四三、八三五
 一八、〇〇〇
 二七、〇〇〇
 一五、〇〇〇
渡辺友次郎
小林七兵衛
鈴木宇兵衛
大谷金次郎
島森重兵衛
菅谷元次郎
古沢恒三郎
矢部嘉助
小林平助
飯尾百太郎
増田鋳之助
浜名常光
加藤嘉兵衛
鈴木仙太郎
吉田寅松
山東直砥
森下岩楠
末延道成
河野主一郎
子安峻
大川源一郎
丸木利陽
保井久七
小川三蔵
大森元右衛門
勝清三郎
鹿島貢吉
志岐重吉
八木コウ
鈴木由兵衛
野々山幸吉
四方九郎助
横倉勘四郎
小笠原又右衛門
小松崎茂助
大塚岩次郎
萩原豊吉
渋井徳兵衛
松井忠兵衛
千賀浦藤吉
服部竹次郎
関久四郎
堤徳蔵
秋山平吉
北村鉄五郎
児玉春房
福田俊夫
西島吉五郎
伊沢孫兵衛
岩見鑑造
津田文兵衛
田島安太郎
福往英勇
笹瀬元明
中川五郎吉
阿藤重兵衛
金井庄兵衛
小越幸助
田中吉五郎
稲垣徹之進
石丸安世
村田堤
宮崎代七
市岡平兵衛
矢野義徹
辻維岳
山崎塊一
山中譲三
佐藤与三
高島小金治
藤田武次郎
鶴岡金兵衛
下村広畝
笠井愛次郎
杉井定吉
宮沢治平
阿部治兵衛
高田小次郎
富田米蔵
内田政風
仲尾忠蔵
仙波太郎助
森津平吉
加藤与助
蔵野与兵衛
石井鎌太郎
坂倉吉兵衛
岡野五兵衛
山田忠兵衛
伊藤市兵衛
小林秀知
渡辺ヨネ
岩下清周
村上楯朝
牟田口元学
老沼藤吉
山口とき
伊集院兼常
佐藤金蔵
小野古治
永島伊右衛門
手塚長八
谷元道之
福沢諭吉
小幡篤次郎
和田義郎
中村貞吉
福沢捨次郎
中沢周蔵
木村荘平
安藤浩
近藤孝行
星松三郎
蔵野吉兵衛
村山弥七
前田忠兵衛
山田季治
平川靖
久保之昌
藤本文策
柏村信

岡見清致
与倉守人
園田孝吉
久我邦太郎
渋沢喜作
川村半兵衛

 

表12の2 麻布区内における四等以上所得税納税者

職業の種類住所二十四年度所
得税納額(円)
氏名
練油商
紙茶商
麻荒物商
明治生命保険会社頭取
酒商
質・古着呉服商
伊理斯商社社長
呉服商
第十五銀行世話役、日本
鉄道会社理事委員
製薬会会長
酒商
質商
第五銀行取締役
薪炭商
郵船会社機関監督助役
代言人
東京電燈会社技師長
白米商
白米商
北海銀行頭取
東京製網会社支配人
書類著述業
質商
菓子商
質商
日本鉄道会社会計副課長
同会社幹事
売薬商
飯倉町二―一〇
飯倉町二―一四
飯倉町二―一五
飯倉町三―一五
飯倉町四―一五
飯倉町四―二〇
飯倉町五―五六
飯倉町六―二
飯倉片町二四

麻布仲ノ町二一
麻布今井町三四
麻布谷町 七
麻布永坂町一
麻布永坂町六六
麻布鳥居坂町四
麻布鳥居坂町五五
麻布鳥居坂町五六
麻布六本木町十二
麻布六本木町四七
麻布三河台町三八
麻布本村町一四五
麻布本村町二一七
麻布坂下町九
麻布坂下町五
麻布山元町八
麻布山元町五七
麻布東町二八
麻布網代町一
 四二、一八〇
 二九、八六五
 二一、四〇五
 五四、四五〇
 一七、三二五
 一五、四〇五
 五四、〇〇〇
 二七、六四五
五五六、六二五

 三一、〇六五
 一九、六〇五
 二二、五一五
 二一、三〇〇
 二二、六五〇
 三一、〇二〇
二二五、四四〇
 二六、一〇〇
 一九、〇六五
 一八、六〇〇
 六三、〇六〇
 一五、〇〇〇
 一六、三八〇
 一九、五四五
 一五、〇〇〇
 三〇、〇九〇
 一五、三〇〇
 八〇、〇二五
 二一、二二五
西山栄蔵
深山小兵衛
村田作兵衛
阿部泰蔵
初田伝兵衛
手塚長三郎
前田清照
桐生宗助
草野政信

新田俊純
鹿島利左平
関很三吉
小森政隆
鈴木安次郎
成田友久
増島六一郎
藤岡市助
柴田清右衛門
児玉源右衛門
丹羽維孝
山田昌邦
津田仙
加藤忠助
小林彦次郎
矢田市兵衛
倉西松次郎
林賢徳
松田藤吉

 

表12の3 赤坂区内における四等以上所得税納税者

職業の種類住所二十四年度所
得税納額(円)
氏名
質屋
料理店
漆器商
醤油商
質屋
煙草商
料理店
活版業
硝子商
両替屋
茶商
質屋
植木職
諸器械商
大倉組支配人
建築会社副社長
刺賀商会社長
佐野銀行頭取
日本土木会社社長
清酒商
質商
日本鉄道会社社員
第十五国立銀行世話役
東京火災保険会社社長
裏町一―一九
裏町一―二〇
裏町 二―一
田町 二―一
田町二―一一
田町 四―四
田町 六―二
表  三―二
台町 三
南町 二―八
一ッ木町一二
新町 一―一
氷川町 一一
氷川町 三九
田町 七―三
霊南坂町一六
霊南坂町二〇
氷川町 四七
葵町 三
北町四―一一
北町四―七九
南町六―三〇
南町六―九七
丹後町 一
 一九、六二〇
 二七、七五〇
 二一、六七〇
 三四、三八〇
 三八、四一五
 二三、四七五
 二九、五二〇
 一五、三七五
 二〇、三四〇
 一九、四二五
一一〇、二六五
 六七、九八〇
 一五、〇四五
 三〇、七九五
 五〇、四〇〇
 二八、二六〇
 四五、〇〇〇
 一八、一五〇
 六五、〇〇〇
 四六、〇二〇
 二三、二二〇
 一六、一一〇
五五二、〇七五
 三九、一三五
柴田与兵衛
奧八郎兵衛
安藤治三郎
高田覚
苗村又右衛門
太田資信
吉田勘右衛門
小栗貞雄
坂上喜一郎
高橋藤兵衛
松下覚之亟
磯野八郎兵衛
大庭忠次郎
石沢龍尾
大倉周三
長郷泰輔
刺賀超介
正田章次郎
大倉喜八郎
林与兵衛
吉川久次郎
松崎憲
東条頼介
安藤則命

東京府文書『庶政要録』(明治二十四年)より作成。