赤坂地区

560 ~ 560 / 1465ページ
【赤坂・麻布の繁華街】 このほか、赤坂一ツ木から新町にかけて、赤坂花街とあいまって、この辺ではちょっとした商店街を形成して、赤坂地区での繁華街らしい風格があった。
 このほかに麻布では、飯倉に商店街があり、竜土町にも多少ながら商店街が形成されていた。
 何といっても、坂・坂・坂と坂の多い区内、それに麻布地区や赤坂地区のように軍隊や皇族関係の邸など、あるいは外国公館やそれに関連する人々の住居地域が相当な部分を占めているところでは、線となる商店街は限られており、点としての商店街の発展があるのみであった。
【市場】 このように、あまり金融界や会社企業はパッとしない。芝に大工場はあっても、一般商業はまだ小規模というなかで、区民に毎日の魚を提供する魚市場だけは、昔の漁師町の名残りで、本芝町魚市場と金杉町魚市場の二つが芝区にあった。また、赤坂の青山南町四丁目と六丁目に道をへだてて青物川魚市場があった。