(3) 区内の中学校

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 区内のおもな中学校・女学校を大正三年(一九一四)という時点で列挙すると、次のとおりである。
 
 芝中学校芝区芝公園二二号慶応商業学校芝区三田慶応義塾内
 正則中学校芝区芝公園二四号大倉商業学校赤坂区葵町
 攻玉社中学校芝区新銭座町攻玉社工学校芝区新銭座町
 高輪中学校芝区高輪台町
 麻布中学校麻布区森岡町
 東京高等女学校芝区三田四国町頌栄女学校芝区白金猿町
 高輪裁縫女学校芝区高輪南町聖心女子学院高等女学校芝区白金三光町
 普連土女学校芝区三田功運町香蘭女学校
 戸板裁縫女学校芝区芝公園二二号仏英和高等女学校麻布区東鳥居坂町
 東京府立第三女学校麻布区北日ヶ窪町青山女学院赤坂区青山南町七丁目
 山脇高等女学校赤坂区桧町

 これら中学校・女学校の存在は、当時の一五区としては多いほうであった。
 中学校だけでみれば、欧州大戦終了後も、そう変化したとはいえない。今、東京市一五区の統計から、当時の区内中学校の動向をみると、大正八年現在、一五区に二八の公私立中学校があったが、このうち区内には六校を数え、芝区内には、芝公園内に正則中学、新銭座町に攻玉社中学、芝公園内に芝中学、高輪台町に高輪中学の四校、赤坂区内の仲ノ町に赤坂中学、麻布区内の本村町に麻布中学があった。