(5) 青年団活動

566 ~ 567 / 1465ページ
 大正八年(一九一九)、東京市は青年団に関する調査を行ない、翌九年に東京市連合青年団を創立した。青年団の下部組織である分団の大半は大正七、八年から十五年ごろに創立されたが、それ以前に分団の前身ともいうべき青年会は処々に設けられていた。青年団の活動は、関東大震災に際し、救済事業に活躍するなど社会奉仕的側面もあったが、軍国主義的色彩が強まるにつれ、国策遂行のための末端組織化し、大正十一年芝区青年団が全国で最初に行なったという軍事教練をはじめ、柔剣道、神社参拝、建国祭式典挙行などが主要行事となっていった。
 

表18 東京市連合青年団分団団員数

年度区名分団数団 員 数
正団員特別団員賛助団員
大正10年
度末現在
芝 区397,0849889439,015
麻布区93,6014901104,201
赤坂区63,720953,815
昭和2年
度末現在
芝 区595,9491,3743,75511,078
麻布区393,4041,5792,3987,381
赤坂区172,247303712,648

(『東京市統計年表』による)