【港区の人口密度】 さらに、それを東京都庁、大阪市役所、名古屋市役所を中心とした半経五〇キロメートル圏でみると、東京五〇キロメートル圏で三、三五四人、大阪で二、〇二四人、名古屋で一、〇一七人であるから、当港区の人口密度一〇、八三一人は東京五〇キロメートル圏平均値の約三倍ほどの過密地域となっていることが分かる。
表7 人口分布と人口密度の地方別および三大都市地域50キロ圏比較 (昭和40年~50年)
地 方 1) | 人 口(千人) | 全国人口を 100とした比率 | 面積と密度(昭和50年) | ||||||
昭和40年 | 45年 | 50年 | 昭和40年 | 45年 | 50年 | 面 積 (k㎡) | 全国面積を 100とした 比率 2) | 人口密度 (1k㎡ 当たり)2) | |
全 国 北海道 東 北 北関東 南関東 北陸・東山 東 海 東近畿 西近畿 中 国 四 国 九州・沖繩 | 99,209 5,172 9,108 5,183 21,017 7,877 10,926 2,706 13,070 6,871 3,975 13,304 | 104,665 5,184 9,031 5,382 24,113 7,856 11,778 2,863 14,538 6,997 3,904 13,017 | 111,937 5,338 9,233 5,797 27,039 8,107 12,726 3,135 15,696 7,366 4,040 13,460 | 100.0 5.2 9.2 5.2 21.2 7.9 11.0 2.7 13.2 6.9 4.0 13.4 | 100.0 5.0 8.6 5.1 23.0 7.5 11.3 2.7 13.9 6.7 3.7 12.4 | 100.0 4.8 8.2 5.2 24.2 7.2 11.4 2.8 14.0 6.6 3.6 12.0 | 377,535 83,513 66,959 18,859 13,450 43,262 29,255 12,431 14,834 31,847 18,795 44,330 | 100.0 21.1 18.0 5.1 3.6 11.6 7.9 3.3 4.0 8.5 5.0 11.9 | 300 68 138 307 2,010 187 435 252 1,058 231 215 304 |
東京50キロ圈 大阪50キロ圈 名古屋50キロ圈 50キロ圈 計 | 18,960 12,070 6,096 37,126 | 21,971 13,640 6,774 42,385 | 24,758 14,871 7,430 47,059 | 19.1 12.2 6.1 37.4 | 21.0 13.0 6.5 40.5 | 22.1 13.3 6.6 42.0 | 7,609 7,349 7,308 22,300 | 2.04 1.97 1.96 5.98 | 3,254 2,024 1,017 2,110 |
(注)昭和50年境域による。
1)東北は、青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島の6県。北関東は、茨城、栃木、群馬の3県。南関東は、埼玉、千葉、東京、神奈川の1都3県。北陸・東山は、新潟、富山、石川、福井、山梨、長野の6県。東海は、岐阜、静岡、愛知、三重の4県。東近畿は、滋賀、奈良、和歌山の3県。西近畿は、京都、大阪、兵庫の2府1県。中国は、鳥取、島根、岡山、広島、山口の5県。四国は、徳島、香川、愛媛、高知の4県。九州・沖繩は、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖繩の8県。
2)北海道の歯舞群島、色丹島、国後島、択捉島および島根県の竹島の面積を除いて算出。
表8 港区人口密度の推移
年 次 | 人口密度 (1k㎡) | |||
昭和50年 昭和45年 昭和40年 昭和35年 昭和30年 昭和25年 昭和22年 昭和15年 昭和10年 昭和5年 大正14年 大正9年 | 10,754 11,498 12,416 13,708 13,069 11,094 8,468 17,264 17,317 16,554 16,454 16,940 | |||
表9 港区の支所管内ごとの人口密度
(一平方キロメートル当たり)
年 度 | 支所名 | 人口密度 | ||
30年 | 芝 麻布 赤坂 | 25,388.8 15,704.6 10,801.2 | ||
35年 | 本所 麻布 赤坂 高輪 | 13,780.4(25.2) 17,447.4(31.9) 12,331.3(22.5) 11,169.6(20.4) | ||
40年 | 本所 麻布 赤坂 高輪 | 12,002.6 15,817.7 11,884.4 10,722.0 | ||
45年 | 本所 麻布 赤坂 高輪 | 10,732.4 14,464.9 11,814.7 10,206.6 | ||
50年 | 本所 麻布 赤坂 高輪 | 8,748.8(20.2) 14,116.3(31.1) 10,658.8(24.5) 10,748.4(24.1) |
(注) ( )内は,35年,50年とも全体を100とした場合の指数。
また、これを港区内支所等管内ごとにみてみると、昭和三十五年には麻布、本所・赤坂・高輪の順で人口密度が高かったのであるが、昭和五十年には高輪の伸びが著しく、麻布・赤坂・高輪・本所と位置が逆転してきていることが分かる。これは、本所管内が業務地化してきたことと、高輪管内に多くの高層マンション建築の動きがあることで説明できるのである。
当分この動きは続いていくようである。
いずれにしても、各管内ごとにとっても、麻布の一三、六六〇人を筆頭に、本所の八、八六二人まで人口密度の高さが指摘できるようである。