(一) 港区の昼夜間人口の推移

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【昼間人口率】 東京都全体の昼間人口比率は、昭和三十年の一〇四から昭和五十年の一一四へと上昇し、さらに、昭和六十五年を推計すると、比率は一二一と相当な上昇が予測されるが、そのなかでも東京都区部のそれは、一〇五から一二四、そして昭和六十五年には一三七とより高い上昇率を示すことになるだろう。
 それにたいして、市郡島部は九四から八七、そして昭和六十五年には八四へと下落していく相対関係が分かる。
 昼間人口比率の多いのは二三区でも都心三区で、第一番目に位するのは千代田区、次いで中央区、港区といった順位を示しており、大都市の都心部といった典型的な構造を明確に示してきている。
 港区の夜間人口と昼間人口の推移は表17のとおりであるが、夜間人口の減少に反比例して、昼間人口は調査ごとに約七万人から八万人増加し、昭和五十年には、六七万四、八二一人となった。夜間人口との比率は、昭和三十五年の一・七〇倍から三・二二倍となっている。
 また、昼間人口を地域別、通勤・通学別でながめてみると、総数では、二三区内からが二五万六、〇五八人と、もっとも多数であるが、他県からも二〇万五、三九三人という数を示している。通学者では通学時間の関係もあって周辺区のウエイトが高いが、通勤者ではより遠い地域からの通勤現象が指摘できる。
 二三区内では、世田谷区からの三万四、〇二一人を筆頭に、次いで大田区、品川区、杉並区、目黒区、渋谷区、中野区、練馬区、新宿区、北区と続いている。
【地域別昼間人口】 さらに、これを通学者・就業者に区分して考察すると、通学者では大田区の五、三八九人を筆頭に、品川区、世田谷区、目黒区、杉並区、渋谷区、中野区、新宿区、北区、練馬区の順位となっており、就業者では、世田谷区三万〇、六六三人を筆頭に、大田区、杉並区、品川区、目黒区、渋谷区、中野区、練馬区、新宿区、北区の順となっている。
 他区における同様の調査結果をつかむことができれば、二三区の地域連関についての興味深い問題が摘出できるであろう。
 

表16 東京における昼間・夜間人口の推移

区 分30年
(千人)
 35年
(千人)
 40年
(千人)
 45年
(千人)
 
昼間人
口比率
昼間人
口比率
昼間人
口比率
昼間人
口比率
東京都昼間8,332104 10,200105 11,752108 12,655111
夜間8,0399,68410,86911,408
区 部昼間7,323105 8,971108 10,040113 10,433118
夜間6,9698,3108,8938,841
市郡島部昼間1,00994 1,22989 1,71287 2,22287
夜間1,0701,3741,9762,567
区 分50年
(千人)
 55年
(千人)
 60年
(千人)
 65年
(千人)
 
昼間人
口比率
昼間人
口比率
昼間人
口比率
昼間人
口比率
東京都昼間13,359114 13,593116 13,964118 14,241121
夜間11,67411,75911,80411,811
区 部昼間10,725124 10,786128 11,031132 11,257137
夜間8,6478,4598,3338,240
市郡島部昼間2,63487 2,80785 2,93385 2,98484
夜間3,0273,3003,4713,571

(注1) 30年~50年は,国勢調査による。55年以降は東京都総務局予測(昭和53年3月)による。ただし百位を四捨五入。
(注2) 昼間人口比率は,夜間人口100人当たりの昼間人口。


 

図2 港区の夜間人口と昼間人口


図3 東京都区部の各区別昼間人口および夜間人口(昭和50年)

 

表17 港区の地域別流入15歳以上人口(通勤・通学) 昭和50年度

 総数就業者通学者 総数就業者通学者
総  数
港区に常住
都域より流入
589,024
78,415
305,216
536,688
72,325
272,054
52,336
 6,040
33,162
青 梅 市
府 中 市
昭 島 市
調 布 市
町 田 市
小金井市
小 平 市
日 野 市
東村山市
国分寺市
国 立 市
田 無 市
保 谷 市
福 生 市
狛 江 市
東大和市
清 瀬 市
東久留米市
武蔵村山市
多 摩 市
稲 城 市
秋 川 市
羽 村 町
瑞 穂 町
日の出町
五日市町
その他の市町村
他県より流入
  206
 3,160
  511
 4,755
 4,555
 2,791
 2,854
 2,016
 1,612
 1,809
 1,130
 1,399
 1,940
  299
 1,945
  545
  781
 1,733
  236
 1,351
  640
  111
  151
   36
   22
   41
   12
205,393
  185
 3,022
  476
 4,499
 4,392
 2,603
 2,742
 1,927
 1,467
 1,669
 1,055
 1,318
 1,826
  274
 1,829
  526
  755
 1,712
  231
 1,304
  626
  104
  143
   30
   20
   32
   6
192,259
  21
 138
  35
 256
 163
 188
 112
  89
 145
 140
  75
  81
 114
  25
 116
  19
  26
  61
   5
  47
  14
   7
   8
   6
   2
   9
   6
13,134
特別区部256,058225,58730,471
千代田区
中 央 区
新 宿 区
文 京 区
台 東 区
墨 田 区
江 東 区
品 川 区
目 黒 区
大 田 区
世田谷区
渋 谷 区
中 野 区
杉 並 区
豊島区
北   区
荒 川 区
板 橋 区
練 馬 区
足 立 区
葛 飾 区
江戸川区
八王子市
立 川 市
武蔵野市
三 鷹 市
 1,628
 2,239
11,782
 5,780
 3,619
 3,842
 6,969
21,985
17,314
28,086
34,021
14,729
12,997
21,943
 8,698
11,151
 4,105
 9,829
11,877
 9,223
 7,705
 6,534
 2,171
 1,553
 4,023
 4,730
 1,257
 1,724
10,692
 5,002
 2,864
 3,140
 6,184
18,549
14,738
22,697
30,663
13,145
11,905
19,971
 7,961
 10,199
 3,612
 9,118
 11,016
 8,444
 6,869
 5,835
 2,036
 1,483
 3,715
 4,460
 371
 515
1,090
 778
 755
 702
 785
3,436
2,576
5,389
3,358
1,584
1,092
1,972
 737
 952
 493
 711
 861
 779
 836
 699
 135
  70
 308
 270

 

表18 港区の転入・転出の推移

年 度転   入転   出
他府県都 内他府県都 内
昭和22年
-

-

-

-

-

-

-
昭和25年27,263
-
27,26314,457
-
14,45712,806
昭和30年21,46920,07241,54116,35622,56638,9222,619
昭和35年20,05615,24125,29715,55820,74836,306△28,991
昭和40年17,33514,48031,81516,32021,54037,860△13,955
昭和45年16,683
-
16,68317,587
-
17,587△19,096
昭和50年11,451
-
11,45113,003
-
13,003△18,448

 

表19 人口の自然増加と社会増加(東京都区部および港区)

 自  然  増  加社  会  増  加
東京都区部港  区東京都区部港  区
総数 総数  男  女 総数 男  女 総数 男  女 
昭和22年94,683
-

-

-

-

-
116,369
-

-
71,326
-

-
昭和25年80,399
-

-
2,898
-

-

-

-

-
12,806
-

-
昭和30年70,36035,55034,8101,744836 908 221,078
-

-
4,521
-

-
昭和35年85,85742,90442,9531,846927 919 145,477
-

-
4,498
-

-
昭和40年10,51555,46755,0481,766900 866 △3,404
-

-
1,015
-

-
昭和45年125,13762,95262,1851,911940 971 △117,704
-

-
△904
-

-
昭和50年89,15444,30944,8451,503718785 △113,249
-

-
△1,152
-

-