(三) 難航した芝・麻布・赤坂区統合

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【都長官、区会の議決を要請】 安井誠一郎都長官は、二十一年十二月十七日、次の文書を統合関係区区長に送付し、区会の議決を求めた。
 
    区の区域の整理統合に関する区会議決について
   標記については予てその具体的方策を区域整理委員会に諮問中であったが、十二月九日別紙写(前掲答申―引用者)のような答申があったので、都においては参考案の二十二区を採用し実施することにしたから、別紙議案を提出の上、速に区会の議決を了するよう取計らわれたい。
 
 右の都長官の指示文書を受けた芝・麻布・赤坂三区の区長は、それぞれ直ちに区会に区の廃置分合案を提出した。それでは、統合をめぐる各区の対応を当時の三区会議事速記録によって振り返ってみよう。