二十六年の区議会議員選挙

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【第二回統一地方選挙】 昭和二十六年四月、第二回統一地方選挙が実施された。この選挙では、自由党が横浜、名古屋、大阪の市長の座を社会党から奪回したことに象徴されるごとく、圧倒的勝利をえて、地方自治制度の中央集権化を進める基盤を固めた。
 この回から四四名に増員された区議選には、一四九名が立候補した。立候補者を党派別にみると、自由党が四六名、国民民主党一四名、社会党九名、共産党四名、諸派六名、無所属六四名であった。このうち前議員は三四名であり、残りはすべて新人であった。
【自由党の区議会進出】 選挙の結果を、党派別にみると自由党が一九名と半数近くを占め、国民民主党三名、社会党四名、共産党二名、諸派(日本医師連盟)二名、無所属一四名であった。このように自由党は、港区議会においても議席を三倍近く増した(前回六議席)。これに対し社会・共産両党は、前議席を守るにとどまった。
 ところで、自由党の区議会進出とならんで注目されることは新人の進出が目立つことである。前議員は三四名が立候補したが、当選したのは二三名であり、残り二一名は新人であった。また、当選者を地区別にみると前回同様に芝地区選出の議員が多数を占めた。(芝地区二六名、麻布地区一二名、赤坂地区六名)