昭和三十年の区議選

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【第三回統一地方選挙】 三十年二月の衆議院総選挙につづいて、四月には、第三回統一地方選挙が実施された。総選挙と同様に鳩山一郎を総理・総裁に戴く日本民主党が、地方政界においても進出した。
【民主党が多数となった区議会】 昭和三十年四月三十日に実施された第三回区議選には、九四名が立候補した。これを党派別にみると、民主党が三一名、自由党一五名、社会党七名、共産党二名、労農党一名、諸派一名、無所属三六名であった。この港区議選においても民主党は、表5のような高い得票率を挙げ一二名を当選させた。残る議席の党派別内訳は、自由党が七名、左派社会党二名、右派社会党二名、共産党二名、無所属一八名、諸派(日本医師連盟)一名であり、区議会の政党化が進んだ。また、当選者のうち三〇名が前議員であり、これに対し新人は一三名、元議員は一名であった。この三〇年の区議選以降、新人の立候補と当選は、次第に減少していくが、区議会の流動状況に一応の終止符がうたれたのが、第三回区議選の特徴でもあった。
 

表5 区会議員選挙党派別得票数率

  党派
年月  
自由党民主党国民
民主党
社 会 党共産党無所属諸派
26年4月 32,136
(33.5%)
8,222
(8.6)
7,319
(7.6)
2,377
(2,5)
40,500
(42.2)
5,295
(5.5)
30年4月
13,744
(16.8)

25,853
(31.6)
左社
3,356
(4.1)
右社
3,916
(4.8)

2,954
(3.6)

29,944
(36.6)

2,002
(2.5)

(注)( )内は得票率%