出張所の全廃と高輪支所の設置

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 昭和二十七年四月にサンフランシスコ講和条約が発効すると、政令一五号は失効し区内には町内会の再組織化が進んだ。そして、三〇年代に入ると、区役所←→支所・出張所←→町会・自治会という地域行政の新たなパターンができ上がった。
【高輪支所設置決まる】 このような背景のもとに、区理事者は、三十三年九月に、事務能率の向上、財源の効率的運用を目的として出張所を全廃した。これにともない新たに二級廨の支所として高輪支所が設けられた。この問題は区議会総務財政委員会において審議されたが、同委員会は出張所廃止を一致して承認した。ただ、この時同委員会は、理事者に芝浦地区の将来の発展を考え、芝浦支所建設用地を確保しておくべきであると要請している。こうして、三十三年九月に港区は、二十二年以来設けられてきた出張所をすべて廃止し、新たに本庁と麻布・赤坂・高輪の三支所のもとに区行政を進めることになった。

高輪支所全景