【初の革新都知事が出現】 四十二年四月の知事選挙では、社会・共産両党の推薦を受けた美濃部亮吉候補が、自民・民社両党推薦の松下正寿候補、公明党公認の阿部憲一候補を破って当選し、初の革新都知事となった。しかし、港区内では、美濃部候補の得票は松下候補のそれを約六、〇〇〇票下回っている。続く四十六年四月の都知事選挙では、美濃部候補は、実に三六〇万余の得票を挙げ、自民党推薦の秦野章候補に圧勝した。港区においても、美濃部候補は、秦野候補に約二万五、〇〇〇票の差をつけた(表9参照)。
表9 都知事選における主要候補の得票結果
年 月 | 立候補者 | 得票総数 | 港区内得票 |
38.4 | 阪本 勝 東龍太郎 | 1,634,634 2,298,616 | 39,657 56,409 |
42.4 | 美濃部亮吉 松下正寿 阿部憲一 | 2,200,389 2,063,752 601,527 | 46,205 52,518 9,974 |
46.4 | 美濃部亮吉 秦野 章 | 3,615,299 1,935,694 | 68,634 44,177 |