【東京瓦斯労働組合】 戦前、旧総同盟や旧東交とともに最後まで官憲の弾圧に抵抗し、昭和十五年(一九四〇)六月に解散した有力組合の一つだった旧東京瓦斯の労働者も、解散当時の組合長大門義雄を顧問格にして、組合再建に着手し、昭和二十年十一月一日、東京瓦斯芝浦工場で結成大会を開いた。名称も東京瓦斯労働組合と改め、団体交渉権の即時確立と賃上げ要求を決議して、戦後の歩みをはじめた。
【全国瓦斯労働組合連合会】 港区地域では金杉支部(佐伯惟徳ほか一六二名)が昭和二十一年二月七日、麻布支部(大塚与作ほか五八名)が同年三月六日、芝支部(村上軍次ほか三五名)が同月十日、本社支部(滝沢松太郎ほか六三六名)が二十二年二月十九日、金杉支部(増子七郎ほか四三名)が二十三年十二月四日(再建か分裂か不詳)、タール支部(塚越謹一ほか三三名)が二十四年十二月十日、コークス支部(三浦哲三ほか六六名)が同月十四日に、それぞれ発足した。また、その展開のなかで、二十二年七月二十一日には全国瓦斯労働組合連合会(北村太吉以下一万二〇〇〇名)の産業別全国組織が結成されたのである。