一般の老人のための福祉対策

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【老人クラブの育成など】 港区では、七五歳以上の高齢者を対象に、毎年一回敬老大会を開催し、式典、演芸で長寿と健康を祝っている。また、「敬老の日」には祝金五〇〇〇円と祝品を贈っている。五十一年度には八八歳以上の三二〇人には純毛羽織下、七五歳~八八歳の五三六〇人には布団カバーセットを贈った。
 老人の自主的組織としての老人クラブの育成を助成するために、一クラブ当たり年額一万二千円の助成金を交付している。老人クラブの数は、昭和四十五年に二〇クラブであったものが五十年には三九、五十二年には四五と増えている。しかし、老人クラブの加入者は、まだ該当老人全体の二〇%足らずである。
 また、高齢者の豊かな経験と能力を生かし、その生きがいを高めていくための働く組織としての「高齢者事業団」が五十三年十月に設立された。
 ほかに、老人教養講座が年に数回催されており、七〇歳以上の老人にバスと都営地下鉄の無料パスがあり、使用状況をみても予想以上に好評で老人の外出による健康保持を促す一助ともなっている。