晩期の遺跡

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 晩期の遺跡は、長門萩藩毛利家屋敷跡遺跡・陸奥八戸藩南部家屋敷跡下層遺跡・伊皿子貝塚遺跡など五遺跡に留まっている。多くは土器が一~数点出土しているのみであるが、伊皿子貝塚遺跡では、前半の安行(あんぎょう)3d式土器が、東北地方に分布の中心域をもつ大洞C1・C2式土器とともにまとまって出土しており、貴重な資料となっている。   (髙山 優)
 

図3-3-1 港区内縄文時代遺跡および遺物出土地分布図

国土地理院陰影起伏図・標準地図を下地として、港区埋蔵文化財包蔵地(遺跡)分布図(令和2年3月1日現在)をもとに作成。なお、図の煩雑さを避けるため、本文で触れている遺跡のみを記載した。番号は港区遺跡番号、遺跡名等は原始第四章末尾の「港区内旧石器・縄文・弥生時代遺跡および遺物出土地一覧」を参照。