これまでの調査のなかで、亀塚が古墳であるとの確定は未だ得られていないものの、調査成果からはその可能性は高いといえよう。その場合、墳形・規模について現況では方形に近い形状であり、径約三五メートル、高さ四・四メートルを測るが、庭園整備や公園整備など後世の削平・改変の可能性もあり、断定はできない。また、埋葬施設については、地中レーダー探査の結果からは横穴式石室の可能性は低く、墳頂部の埋葬施設や墳丘西側の周濠が存在するのであれば、五世紀代の帆立貝式古墳となる可能性も十分考えられ、芝丸山古墳に続く当地域の首長墓という位置付けも可能となる。