正保江戸図

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「寛永江戸全図」以降の江戸全体を描いた大絵図としては、「正保江戸図」と総称される、正保(しょうほう)元年(一六四四)の江戸図がいくつか残されている。しかしこれらは「寛永江戸全図」とほぼ同時期、同範囲を図化している一方で、記載内容に遺漏が多く不完全である(金行は「寛永江戸全図」の粗製図であると解釈している)ことから、ここでは詳しくは扱わない。なお「正保江戸図」のうち、国立国会図書館所蔵の「正保元年御江戸絵図」、国立公文書館内閣文庫所蔵の「正保年中江戸絵図」については両館のデジタルアーカイブで公開されている。