第一項 創建と江戸前期までに成立した伽藍や南の霊廟領域について

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 本項では、境内の発展過程の前半として、中心伽藍と台徳院(二代将軍徳川秀忠)霊廟を核とする南の境内地の様相などをみる。文政二年(一八一九)に上梓された増上寺の寺誌『三縁山志(さんえんざんし)』を中心に参照し、江戸幕府成立とほぼ同時期に芝の地で建立され、造営が展開された広大な領域を見る。