第三項 百姓地の暮らしと広域組合

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 江戸時代には、生活のためのインフラの管理や、幕府・領主によるさまざまな役の負担が課せられていた。村ごとに負担するのを基本とするが、社会の広域化・多様化・複雑化に伴い、それぞれ内容に応じて複数村が組合を結成した。組合を結成することで、幕府や領主は統一的な支配の実現を、村々は負担の軽減や権益確保、広域にわたる課題の解決をめざしたのである。
 ここでは、港区域の百姓地が所属した組合をみてみたい。