港区域では、この移転以前では麻布区の麻布診療所、芝区の芝診療所が貧民施療を実践していたが、済生会が同区域に病院を開院したことで、芝診療所は済生会病院附属診療所として再編され、麻布診療所はしばらくすると廃止された。
済生会病院は港区域に新築されて以降、関東大震災に遭遇すると、罹災者の救助に奔走し、さらに乳児院や産院を運営するなど、人々の健康を実現するべく積極的に活動した。
図2-5-2-2 済生会芝病院(大正4年〈1915〉)
東京都済生会中央病院所蔵
済生会
図2-5-2-2 済生会芝病院(大正4年〈1915〉)
東京都済生会中央病院所蔵