⑤戸籍整理

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 戸籍上の届け出が徹底されていない者がいた。就学年齢に達しても入学できない無籍児童や正当に結婚してもなお内縁のままとなり、子の社会生活を不安定なまま放置している者などを減らすための取り組みが方面委員には求められていた。
 あるいは多年消息不明であった父子やそれまで全くお互いを知らなかった者が親子として邂逅(かいこう)し得る場面に方面委員が立ち会うこともあった。方面委員は本籍地に照会して、場合によっては委員自ら出張して縁故者を探し、親子関係の確認を行う場合もあり、これも戸籍整理の一環として評価された。