第二節 政治・行政――翼賛選挙と地域住民組織

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 昭和一二年(一九三七)七月七日の盧溝橋(ろこうきょう)事件を契機として、日本は中国と事実上の全面戦争に踏み込んだ。その直後の同年八月には国民精神総動員運動が開始され、翌一三年四月には国家総動員法が公布されるなど、国家の人的物的資源を戦争遂行のために総動員するいわゆる総力戦の時代を迎えることとなる。本節では、この昭和一二年七月の日中戦争開始から昭和二〇年の日本の敗戦に至る戦時期の政治・行政について検討する。