芝浦国民学校

226 ~ 227 / 405ページ
 この時期に新設された国民学校に芝浦国民学校がある。芝浦国民学校は昭和一七年(一九四二)二月二〇日に創立され、当時の児童は五四八名、一二学級、職員は一五名であった。当時、芝浦周辺の児童が通っていた竹芝、芝、南海など各国民学校は、通学距離が長く、また車馬の往来が激しく危険な幹線道路もあったため、地域住民や保護者の要望によって新設された(『港区教育史』一九八七)。創立が戦争中であったため、教材教具などが不足して教員が自作したり、教員が足りずに校長が苦労をしたりしたとの回想がある(『芝浦』一九六七)。戦時下では校舎が戦災により全焼し、一時期南海国民学校の校舎を使用した。