公募による区長候補者として立候補したのは当初三人であった。一方で港区長問題対策特別委員会では公募はしたものの、事前に民意の反映方法や候補者の審査方法について決定しておらず、立候補者が出た後も同時並行で議論がなされていった。この過程においては公募による周知の徹底や区民から出された区長公選を目指す請願の取り扱いなどで議会は紛糾していた。しかしながら、結果的に立候補者のうち二人が辞退したことで、残った前区長小田清一が区長推薦者として選出され、都知事の同意を得て、一月二二日、任期満了後空位であった港区長の候補者として決定し、同月二六日に就任した。結果的に今回の選出における区長不在期間が三〇日となった。