〔第五項 港区基本構想と基本計画の策定〕

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一九七〇年代に入ると、都心部に位置する港区では、騒音や大気汚染だけでなく、地価の高騰や物価高などのいわゆる大都市問題に直面し、生活環境が悪化していた。そして、今までの行政のやり方ではこうした問題を解決しきれないため、区民生活の実情を地域的レベルで的確に把握し、区民福祉向上の立場から地域的課題の解決の方策を示す必要を感じていた。そこで、長期的・総合的・民主的に行政を運営し、区民本位できめ細かな行政サービスの向上を図るため、港区の将来的なビジョンを示す「港区長期計画」の策定に取り組みはじめたのである。