昭和四九年の地方自治法改正により、同五〇年四月、二六年ぶりに港区長選挙が実施された。本項では、昭和六〇年までの区長選挙ならびに区議会議員選挙の選挙結果を紹介する。
【昭和五〇年四月二七日執行 港区長選挙】 二六年ぶりに行われた区長選には、自由民主党(以下、自民党)の推薦を受けた川原幸男、日本社会党(以下、社会党)公認のおか謙四郎、日本共産党(以下、共産党)公認の杉浦正男の三人が立候補し、元港区助役の川原が当選した。投票率は、51・62%であった。選挙の結果は、次のとおりである。
川原幸男 三万七三三〇票/おか謙四郎 三万六八四票/杉浦正男 七七五六票
【昭和五〇年四月二七日執行 港区議会議員選挙】 区長選と同時に施行された区議選には、五三人が立候補した。投票率は51・63%。政党別当選者数は、自民党二二人、社会党七人、公明党五人、共産党五人、民社党四人、無所属一人であった。
【昭和五四年四月二二日執行 港区長選挙】 区長公選復活以来二度目の区長選挙は、自民党・社会党・公明党・民社党・新自由クラブ・社会民主連合から推薦を受けた現職の川原幸男と、共産党・革新自由連合から推薦を受けた杉浦正男の二人によって争われ、現職の川原が当選した。投票率は、51・73%であった。選挙の結果は、次のとおりである。
川原幸男 五万六二九五票/杉浦正男 一万五八六一票
【昭和五四年四月二二日執行 港区議会議員選挙】 区長選と同時に施行された区議選には、五二人が立候補した。投票率は51・76%。政党別当選者数は、自民党二〇人、社会党六人、共産党六人、公明党五人、民社党三人、社会民主連合一人、無所属三人であった。
【昭和五八年四月二四日執行 港区長選挙】 昭和五八年統一地方選において実施された区長選挙は、自民党・社会党・公明党・民社党・新自由クラブから推薦を受けた現職の川原幸男と、共産党から推薦を受けた金子徳好の二人によって争われ、現職の川原が三回目の当選を果たした。投票率は、50・41%であった。選挙の結果は、次のとおりである。
川原幸男 五万八五四五票/金子徳好 一万三五五八票
【昭和五八年四月二四日執行 港区議会議員選挙】 区長選と同時に施行された区議選には、五一人が立候補した。投票率は50・44%。政党別当選者数は、自民党二二人、公明党六人、共産党六人、社会党五人、民社党三人、無所属二人であった。
【昭和六〇年一一月一七日執行 港区長選挙】 川原幸男区長の死去に伴う区長選挙は、自民党・公明党・民社党・新自由クラブから推薦を受けた山田敬治と、共産党から推薦を受けた多田悟の二人によって争われ、山田が初当選した。投票率は24・33%と過去最低であった。選挙の結果は、次のとおりである。
山田敬治 二万四九一〇票/多田悟 九九八三票 (名取良太)