『港区議会史』の発行

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平成五年三月、港区議会史編さん委員会による『港区議会史』が発行された。本書は、通史編と資料編あわせて二〇〇〇頁に及ぶ大部で、明治期から昭和六三年までをカバーするものである。本書の特徴は、区議会議員選挙の行われる四年を一つの時代区分とし、選挙結果、区議会の構成、課題への対応についてまとめている点にある。多くの議会史が、概ね執行機関の事業分野、すなわちタテ割りの行政組織に沿った構成をとるのに対して、選挙を起点とした政治学的な視座に立った書物となった(佐々木 一九九四)。