「港区基本構想(第三次)―やすらぎのある世界都心・MINATO」の策定

160 ~ 160 / 403ページ
第三次基本構想の理念は、第一次、第二次基本構想の理念である「人間性の尊重」と「自立した地方自治」を継承しつつ、新たに「都心区としての責任を果たす」という項目が加えられ、個の利益から共同の利益へ、地域・企業・行政がそれぞれの役割と責任に応じ貢献できる仕組みづくりに努めることが宣言された。
さて、第三次基本構想では、港区の将来像として「やすらぎある世界都心・MINATO」が掲げられた。ここでまず重視されたのは、新しい社会に対応した新たなコミュニティを創出するために、在来の住民だけではなく、新たな住民、外国人などの新しい構成員を加えることである。そのために、多様な人々がいきいきと暮らせる都市のルールをつくり、それを人々のパートナーシップの下で実現し、魅力的で活力のある社会をつくるとした。また、産業行政と都市計画行政の連動や商店街の再生支援、環境に配慮したまちづくり、子どもから高齢者・障害者への福祉や保健・医療の充実を図り、すべてがグローバルスタンダードのやすらぎある都心コミュニティ「MINATO」ブランドを発信するとした。
そして、これを実現するための施策の大綱として「かがやくまち(まちづくり・環境)」「にぎわうまち(コミュニティ・産業)」「はぐくむまち(福祉・保健・教育)」という三つの重点テーマ、六つの基本政策、三〇の政策分野(「実現をめざして」の三政策分野を含む)が示された(表2-3-2-1)。

表2-3-2-1 第3次基本構想の施策大綱